うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

Mrs. Udugamaのゲストハウス(キャンディ)

キャンディの綴りはKandy。スリランカ中部にある古都で2泊3日を過ごしました。
なりゆきで電車に乗ってキャンディに着いて、もちろん宿は決まっていません。駅を降りると「タクシータクシー、トゥクトゥクいかが?」と運転手さんが次々に寄ってくる。なにげなく歩き続けながら「2000ルピーくらいで泊まれるところを探している」というと「ああ、あそこがいいかな」なんて返してくれるのですが、しばらく歩いて、特に理由はなかったのですが比較的年配で英語の上手な運転手さんのトゥクトゥクに乗り込みました。
スリランカでは仲介カルチャー(宿泊費の10%くらいをトゥクトゥクの運転手が受け取る)が普通なので、特に宿を決めていなくても運転手さんが何とかしてくれます。が、その運転手さんの持っている人脈に左右されるという仕組み。
というのはこの街で宿を決めてから知ったことなのですが。


いきなり「2000ルピーでは難しいよ。いまはヨーロッパから観光客がいっぱい来てるんだから」と言われてちょっとめんどくさかったので、「地球の歩き方」や事前に読んでいたどなたかのブログで「普通」と説明のあった「デボン・レスト」というホテルへ向かってみてくれないかと頼む。
「予約をしたの?」「してない」「あそこは4000ルピーくらいのはずだよ」「本には1650ルピーと書いてあります」「うそだ! そんな値段で泊まれるはずないよ」という会話ののち、まあでも行ってみてくださいよ、と。
もともと言われたトゥクトゥク代も、「うーん。じゃ、いいです。歩いてみます」「150でいいよ」という感じで値下げしてきたおじさんだったので、はじめから「疑い深い人なんですわたくし」というスタンスでいても明るく対応してくれました。



おっさんのトゥクトゥクで街の中心の湖へ〜


リクエストの「デボン・レスト」というホテルへ14時くらいに行ってみたのだけど、「もう満室だよ。12時ごろ来てくれなきゃぁ」といわれる。

おっさん:だろー
うちこ:2000ルピーくらいで、提案あります?
おっさん:いまのところの値段をきいてきたかい? 無理だよ
うちこ:きいてないです(泊まれない時点で興味なかった……)
おっさん:いくつか紹介するので、見て決めてよ


となり、
おっさんデータベースの中から3箇所のゲストハウスへ連れて行ってもらったうち2軒は満室。二つの候補のうち、おっさんがすすめたそうなゲストハウスに泊まることにしました。
湖と駅の間にある中心地まで歩いて20分くらいのところで、ステイしてみたら意外と近く感じて不便はありませんでした。




なんの看板もない、ふつうのおうちです。
最初に見たときに価格交渉をしたらやっぱりいくらか安くなり、他も見せてもらった10分後にそこにしようと思っていったら、別のヨーロッパ人の人たちがステイを確定したばかりで、宿主も運転手のおっさんも「でしょ? ここはスリランカの中心、古都キャンディなのよ。あなたたち、わかってないわね」というリアクションをされました。ドクターの奥様が運営されていて(旦那さんも帰ってくる)、運転手のおっさんも「品格」をウリにしてすすめてきたのでした。
高飛車に対応をされたのでびっくりしつつ、2泊する部屋は変わるので移動することになるけど、といって2泊ぶんの部屋を用意してくれました。




一泊目のお部屋。


二泊目は母屋から裏の建物に移りました。






こっちのほうが狭かったのだけど、落ち着きました。



お湯は出ました。


落ち着く理由は、


ナショナルのレトロ扇風機のせいでしょう。


このゲストハウスは宿泊費のほかに食事代が分かれていて、うちこは夕食を一度だけご馳走になったのですが、ここのマダムのカレーはとても美味しかったです。


夜はずっと間接照明のお宅なので、ムーディーなことになっています。
でもこのお宅で過ごすうちに、日本の部屋を明るくしすぎなのだと思いました。気持ちがゆるゆると寝るモードにいざなわれる、体内時計に合った照明と感じるようになりました。



マダムと、裏の建物への案内などをしてくれたおじさんと。


キャンディという街でゲストハウスを探すのが独特なことになっている理由に、駅から近い場所にゲストハウスを建てられる範囲が限られており、郊外へ広がって軒数が増えている、というのがあります。
中心の湖から離れるほど安くなる構図のようなのですが、需要と供給の関係が他の街に比べて圧倒的に需要のほうが大きいために、こういうことになっているようです。
うちこがステイしたこのゲストハウスでは最終的に


 2泊+2人前夕食1回+1人前朝食一回=7725ルピー(6026円)でした。
 (10%の税金も含まれています)


キャンディではゲストハウス探しがトゥクトゥク頼みになることも多いと思うので、参考までにこのマダムのゲストハウスを紹介しておきます。マダムとは「ウェブで紹介しちゃいますね」「まあ、うふふ」という話済みなので。

Mr. Udugama
Residence No.49 Louis Peiris Mw,
Kandy, Sri-Lanka
Tel 94-81-2232142
e-mail jucu49あっとまーく.じーめいる.こむ

駅から見て湖の左サイド奥(仏歯寺側)で二股に分かれる道を左に登っていく道。看板がないので写真を参考に。一階でピンポン・ボタンを探して押すと、上のドアを開けてくれます。


宿探しはこのキャンディがいちばん時間がかかった。「この時間(14時)に来てももうないものなんだぁ」と思ったのが意外でした。ほかにも選択肢はたくさんあったのだと思います。でもこういうのは、縁ですからね。
ありがとうマダム。


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