うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

伊勢神宮と神々の美術(東京国立博物館)観てきました

伊勢神宮と神々の美術(東京国立博物館
7月14日から上野で始まった、「伊勢神宮と神々の美術」展を観てきました。そんなに混んでもおらず、ゆっくり見ることが出きましたが、展示物はほかのいつもの催しに比べると少なめ。レンタル音声ガイドは美輪明宏さんです。狙いすましてますねぇ。借りませんでしたが。いつもながら、このへんのターゲットのヨミがニクいです。(参考:阿修羅展は黒木瞳さんでした)

もともとこのへんの歴史には詳しくないので、解説を読みながら「美術展」として観たのですが、いいですねぇ。きらびやかで。茶色ばかりの仏像展とは、わけがちがいます。うちこはこれまで仏教系の曼荼羅をたくさん観てきましたが、ここで拝見した「伊勢参詣曼荼羅」は色とりどりで、雅で、かわいらしい。
のですが、うちこがシンプルに受けた印象はずばり、「がんばれゴエモンみたい!」。語る資格なしです。

さて、今回の見どころですが、厳選して二つ!
ひとつめは
「雨宝童子立像」平安時代12世紀 金剛証寺(金剛證寺
解説に、「天長2年(825)に朝熊山で修行していた空海天照大神の託宣で造ったという」とあります。頭に五輪塔が乗っているだけで、ちょっとふざけた感じに見えなくもないのですが、頭に乗っているのが4段まで。これ、童子立像そのものを土台にしてる? ちょっとしたユーモア? そんな印象を受けます。
ちなみに「金剛證寺」という名前、最近見たなぁと思ったら、昨日の日記に書いた圓蔵寺(円蔵寺)のWikipediaで目にしていたのでした。

この寺にある虚空蔵堂は「柳津虚空蔵」(やないづこくぞう)として知られ、村松山虚空蔵堂(茨城県東海村)・金剛證寺三重県伊勢市)などとともに日本三虚空蔵のひとつに数えられる。

「日本三虚空つながり」があるみたい。


もうひとつの見どころは、最後のほうに登場する
男神立像」平安時代11世紀 伊豆山神社
なにが見どころって、「表情」。なんともいえない、「困った顔」なんです。文字では表現できませんが、とにかくその困惑っぷりが、銀座の高級ホステスでもどうにもできなそうなほど、なんともいえない表情なのです。なんとかしてあげたくなっちゃう、この感じ。仏像展でこんなに奉仕の精神が湧き上がってきたのは初めてです。行く人は、まあ見てみてください。


この展覧会は、9月6日(日)まで開催。法隆寺宝物館の「摩耶夫人および天人像」(わきの下からブッダ! イエーイ)も同じチケットで観ることができますよ。あと、仏像に一定の比率で存在している顔「釣瓶師匠」2体もお見逃しなく。