今日は夕方に特急で仕事を切り上げて、上野の東京国立博物館へ「阿修羅展」を観に行ってきました。
平日の夕方にもかかわらず、ものすごい盛況ぶり。と思ったら、入り口の大行列は「黒木瞳の音声ガイド」の行列なのでした。うちこはその行列の横をスススーーーッと通過イン。しかし、うまいよなぁ。黒木瞳の声で仏像ガイドとは。どんなマーケッターがついているやら。わたしも、松坂慶子か近藤サトか薬師丸ひろ子様の声だったら、借りてしまったと思います。
タイトルのとおり、阿修羅像がメインの展覧会だったのですが、またしてもうちこの萌えポイントは第二会場に。「薬師寺展」のときもそうだったんだよなぁ。
一般的にはどうかわかりませんけれども、今回は「この3つが面白かった!」と厳選していえる内容でしたので、そこのところをご紹介します。すべて、第二会場の展示物です。
【1】持国天立像の足元の餓鬼
この一連の展示の餓鬼さんたち、総じてリアクションがよいのですが、この餓鬼さんはピカイチ。
【2】薬王菩薩立像&薬上菩薩立像の「わきの下」
わきの下ハッキリ露出型ではないのですが、チラリ度合いがいいのと、下から見上げる形になるのがよいです。うーーーん、これはどのくらい肩甲骨まわりがリラックスしているのだろうか・・・。読みきれないチラリ度がよいです。長時間楽しめます。
【3】化仏(釈迦如来付属/12〜13世紀)の3体
これは、やばかったですよ。運サマこと運慶作の「釈迦如来像頭部」の展示近くにあったものなのですが、結論から書くと「鎌倉時代にはほとんど見られない降魔重ね(右足の上に左足)のシッダーサナ(達人坐・半跏坐)」に見えます。解説に「懐古的な作風を求められたとも考えられる」とあります。飛鳥時代の一部に見られるこの足の組み方には意味があるのか、適当なのか。
みどころはたくさんですが、特にどなたにも楽しめると思われる【1】は見過ごさないでいただきたいところ。
さて。ここはヨガブログなのですが、そうこうしているうちにこの3年間、仏教とヨガの境界線があまりにも「ない」ために、仏像をアーサナとして見たような日記が増えてきました。とはいえ、「仏教」というカテゴリを作るのも、なんだか分類が難しい。
最後に、この筋の話や、仏像の写真を載せた日記をまとめておきます。(「高野山記」は省きます)
■本「よくわかる像の見方」
■本「仏像は語る 西村公朝 著」
■世田谷美術館 特別展「平泉」
■仏像研究日「仏像の道−インドから日本」
■写経とヨガの共通点
■優婆尊(新潟県阿賀野市) 結婚式までの暇つぶしのはずだった
■スリランカ 〜輝く島の美に出会う〜 仏像を観に行きました
■写経をしに「等々力不動尊」へ。渓谷にも行きました。
■金沢文庫「称名寺」と特別展「曼荼羅〜つどうほとけたち〜」
■法隆寺で仏像ヨガ? 中宮寺の半跏思惟像
■東寺、立体曼荼羅とフェミニン毘沙門天
■薬師寺展(東京国立博物館)へ三蔵法師の肖像画を観に行った
■長岡ふるさと紀行2008 日本海アイスとヨガ集団
■ヨガ的寺院探訪「修禅寺」(伊豆小旅行回想録2)
■世田谷「圓光院」でヨガ宗の空海さんに会って帰る
■藤沢SHANTI YOGA→旧近藤邸→遊行寺→ヨガ宗・空海の感応寺