うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

総持寺 佐々井秀嶺師の来日講演へ

今日は神奈川県鶴見にある曹洞宗總持寺へ、佐々井秀嶺さんの来日講演へ行ってきました。(このお寺の景色写真は最後に紹介します)
先月インド放浪から戻ってきたばかりのヨガ友・レイコちゃんと鶴見駅で待ち合わせ。彼女がインドへ行くとき、「佐々井さんって、どこにいるのかな? ブッダガヤで会えるかなぁ」「ナグプールとか、あちこちで活動しているみたい」なんて話をしていて、結局彼女との半年ぶりの再会がこの日になりました。「念願だね、いよいよだね」なんてテンションを共有できるお友達はなかなかいない。

うちこは日曜日の護国寺講演へ行けないので、今日行けてよかった。44年ぶりに来日(帰化されているので)中の佐々井さんの最終公演は6月7日(日) 護国寺本堂にて行なわれます。(詳しくはこちら

今日の講演は、基本的に総持寺の修行僧向けに行なわれる講演を一般公開、ということになっており、はじめに映像による紹介がありました。佐々井師のお話も、前半は「アンベードカルの生涯と、その偉大さを語る」といった内容でした。そのなかに、インドの現状のお話が織り交ぜられ、ご本人の苦労話などはまったくありませんでした。
ちょうど週末に「インドの衝撃 第二回 世界最大の選挙戦 貧困層が国を動かす」(NHK)で、マヤワティ氏の選挙ドキュメンタリーを通じてアンベードカル菩薩が紹介されており、そのことについても少し触れられていました。

手帳にもメモした心にのこった言葉は、一番最後におっしゃっていた
「インドという国には、ふたつのインドがある。そのことを、忘れないでください」というメッセージ。時間が迫るなか、最後にこれだけは伝えたい。と。


そのほか、
ヒンズー教の人たちは、"カースト"は3億の神が創ったもの。人が創ったものではない、というのがいいぶん」
「アンベードカル菩薩は、3億の神が(不可触民を差別し)飲ませてくれなかった水を、飲ませてくれるようにした一人の人間」
というメモが、いまこうして打ち直していても、心に刺さる。



これは、お話が終わる頃の姿なのでいまひとつ感じが伝わりませんが、佐々井師の74歳とは思えない声量と、だんだんヒートアップして衣落ちまくりの身振り手振り、そして演説慣れしているんだなぁ、と思う全方向目配りが印象的。
そしてマイクの前に移動する間ずっと、合掌されていました。思わず手を合わせて拝んでしまう、こんな感じは初めて。
ちなみに現在の佐々井師は、真言密教の伝説の遺跡「南天の鉄塔」を求めて、マンセル遺跡の発掘活動にあたられているそうです。



ほんのひとときの、日本。


参考までに、これまでにここで紹介した、アンベードカル菩薩と佐々井師に関する本の感想へのリンクを張っておきます。(参考:山際素男氏は3月19日に他界されました。44年ぶりの佐々井師来日のきっかけでもあります)
破天 一億の魂を掴んだ男 山際素男 著
アンベードカルの生涯 山際素男 著
ブッダとそのダンマ B.R.アンベードカル 山際 素男 訳
インド社会と新仏教―アンベードカルの人と思想 山崎元一 著
不可触民―もうひとつのインド 山際 素男 著
ガンジーの実像 ロベール・ドリエージュ 著
歓喜の街カルカッタ ドミニク・ラピエール著

☆同じ講演をお聞きになった、スピリチュアルラボのTeru Sunのレポートはこちら



最後に、総持寺をちょこっと紹介。


ライトアップされた腹筋



到着時はまだ明るくて、緑に囲まれています



ものすごく立派なお寺でした。石原裕次郎さんが眠るお墓があることでも有名です。
会社仲間のサトシン君の行きつけの寺(ここにお墓を買ったそうです)でもあったりします。
初めての曹洞宗座布は、思いのほか硬くてびっくりしました。