10年前にはじめてインドへ行ったとき、差別については肌でバンバン感じたけれども深く考えるまでにはずいぶん時間がかかりました。そのときわたしはまったくヨガに興味がなく、ただいっとき、インド人の友人一家と一緒に暮らしてみただけでした。わたしがヨガをはじめたのはずいぶんあとのことで、まだまだ初心者です。
インド思想に対して主体的に興味がわいてきたのはヨガをはじめて半年後くらいからで、インド思想の書物を読んで学んではみるものの、「お釈迦様の話のようにはスッとはいってくるものでもないんだな、なぜだろう」という感覚の助けに、過去のインドでのホームステイ経験が思い出されました。
そのときに感じたいろいろなことを、山際氏の本とともに紐解いていきました。
わたしがヨーガをことさらに神秘化して見ないスタンスは、たぶんこの根深い歴史に早い段階で触れていたからだと思います。インド思想は、好都合な肯定論に引用してはいけないものなんだと感じさせる、そんな重みがあリマしらた。
「ビムラーオ・アンベードカル」「佐々井秀嶺」という人物については、多くの人に知って欲しいです。ハンパなく過酷な「信念の生き方」に刺激を受けてください。
▼過去ログリンク(読んだ日付順・上のほうが新しい日付です)
●チベット問題
●破天 一億の魂を掴んだ男
●ブッダとそのダンマ B.R.アンベードカル
●アンベードカルの生涯 ダナンジャイ・キール 著 / 山際素男 翻訳
●不可触民―もうひとつのインド
▼関連書籍
●『NONFIX 男一代菩薩道』
(山際素男さんと著者さんの対話@カレーの中村屋 あり)
●インド社会と新仏教―アンベードカルの人と思想 山崎元一 著
▼関連エピソード
●総持寺 佐々井秀嶺師の来日講演へ