うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

盛岡「アーサナで読む自分の癖」「日本人なら知っておきたいヨーガと仏教」

盛岡でなりゆき生ブログ
盛岡でヨガをしている人と意気投合し「ちょっと盛岡行きます。せっかくなので一緒にヨガしましょう」ということで先日のヨガ教室へ行ったのですが、意気投合したその方もヨガの場を主宰されている。旅の日程を連絡するうちに、流れで生ブログ的な会合をやることになり、やってきました。
「あなたのやってる盛岡のスナック、こんどちょっと顔出しますよ」と言ったら、「せっかくだから一曲歌ってってよ」と言われたような。そんな流れで2曲、ではなく2種類の生ブログをやってきました。


ひとつめのお題は「アーサナで読む自分の癖」。もうひとつは、「日本人なら知っておきたいヨーガと仏教」。いずれも90分。主宰者のかたが告知をしたら2日で満員になったそうで、シークレット・ゲリラ・ヨガ漫談のようなことになりました。


やったことといえば、ここで書いていることを講座風にして身体も一緒に動かしながら実践してみた、そんな感じです。
前半は呼吸法もアーサナもやったのですが、参加者のみなさんにはけっこうキツかった?(笑)ようで、主宰者のかたに「明日、確実にみなさん筋肉痛です」と言われましたが、みなさんには名札をつけてもらって、主宰者の方に別途それぞれの方の傾向をフィードバックしました。(あとで紹介します)


後半はホワイトボードを使った座学です。こっちはマニアックな人しか興味ないだろうなと思っていたら前半も後半も参加する人がほとんどだったので、中間の時間も質疑応答で、結局4時間くらいヨガの話をしました。



そんな真剣に聞かなくてもいいんですよ、メモとかとらんでも(笑)


以下の教えや人々を年表にして書き、それぞれの相関関係や歴史、時代背景なども含めてお話ししました。(以下ざっくり年代順)

リグ・ヴェーダ鳩摩羅什、般若心経、達磨、聖徳太子、ヨーガ・スートラ、玄奘三蔵、瑜伽師地論、空海最澄、ミラレパ、道元親鸞中村天風、ラマナ・マハルシ、シヴァナンダ、宇野千代佐保田鶴治野口晴哉中村元、沖正弘、アイアンガー、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーパラマハンサ・ヨガナンダ、1965年のLSD非合法化、ビートルズスティーブ・ジョブズ

立体的に相関関係を話すのは文章ではできないので、こうやって話すほうがいい。途中で聖徳太子のイラストをつい描きだしてしまっても、主宰者の方が「あ、うちこさん、落書き癖が(笑)」と和みのフォローをしてくださったので、思いのままにのびのび話せました。みなさんのリアクションから、インド方面はかなりカットして日本のことを中心に話しました。


加えて、ほとんどの人が直前に一緒にアーサナもやっていたので、アーサナを行じたものなら知っておきたい「仏像の見方」の話もしました。一緒に仏像の形をとりながら(笑)。
「お! 今日は降魔坐率が80%超え。これは珍しいですよ」「へー」なんて言いながら。仏像ごっこが楽しかったのか、結局この仏像の話のほうにみんな意識をもっていかれたようで、最後の質疑応答は仏像についてのことばかりでした。


質問:うちこさんのベスト仏像は?
解答:絞れないのですが、中宮寺のヨン様(半跏思惟像)は女子として好きです。像よりも、仏師がこういう感覚だったんだろうなというところで観るので、運慶よりは快慶のほうが好きで、ほかに実慶さんという人が好きです。友人で運慶好きの人がいるのですが、その人はスネの横の線とか筋肉隆々なああいうところがズキューンとくるそうです。うちこはそれよりも、脇の下の空間やうなじに脱力感の表現を観たり、足首の表現で修行度的なものを観たりします。萌えポイントは好き好きでよいのでは。


といったような。
ま、楽しんでくれたようなので、いっか。という感じで帰ってきました。


最後にアーサナを見ながら感じたことのフィードバック。
アーサナの途中で「あ、◯◯さんと◯◯さんはイビキかくでしょ! うちこもそうなのー」「ちょ、ちょっと、なんでわかるんですかっ?!」「ほら、いま左足がちょっと出てるでしょ」なんて話したらザワザワしちゃって進まない雰囲気になってしまったので、そのときはあまり細かいことを話さなかったのですが、うちこはみなさんをこんな風に観ておりました、というお話。
(以下は完全に私信です)



うちこ側から見たこのマット配置で
「1」「7」のお二人は、足の薬指と中指に頼りすぎ。
「5」のかたは、先日の「責任感の種類と身体の癖」の【1】。
「9」のかたは、呼吸が胸の下まで入るように、あまり考えずに背中が横に広く使えるようになるとよいですね。「9」のかたほどではないですが、「11」のかたにも同じ傾向がありました。
「4」のかたは、もっとかかとの内側で床を押せるようになると、背中が大きくも細かくも使えるようになり、息も下まで入ります。
「8」のかたは、アキレス腱が伸びるようになると全身の稼動範囲がグンと広がりそう。膝裏もいまは伸びにくいですが、伸びるようになるまでにそんなに時間はかからなそうです。日々かかとに乗る量を増やすとのどの後ろが伸びて、あんまり物事に対して構えなくてよくなると思います。
「2」のかたは、いま(そのとき)バランスがいい状態と感じました。
「2」「3」「9」のかたは、のどの後ろでバランスしようとする、頭で考える癖がつい出る。
「6」のかたは(そのとき)気持ちのバランス状態にみえましたが、「5」「6」のかたはお尻の外の便利な筋肉の使いでに気づいてしまっていて、それについ頼る点がよく似ていました。
「2」「5」のかたは、片脚になるとあごが上がります。うなじをまっすぐにしようとしつつも、足の指で床を握らずに立つ練習をしましょう。これはもう数こなさないと無理なんで。
「7」ピンチになると胸の上のほうまでしか息が入らない状態になるのがわかりやすかったです(笑)。同時にいろいろなことを考えてしまうので、手の指の付け根がふわっとしてしまいます。身体の意思伝達が素直なかたとお見受けしました。ちなみに手の指の付け根ふわり、は「3」「9」のかたにも同じ傾向があります。
「11」のかたは、鎖骨にそった横のラインがなかなか伸びません。「3」「4」のかたも同じ傾向がありました。
「4」「9」のかたは、鎖骨のラインを広げるとのどが硬くなる。その「もぐらたたき状態」はわかりやすいくらいおもしろいので、ぜひ向き合ってください。ヨガの醍醐味だと思います。
「3」「8」のかたは、上記の傾向はあるものの、あまり癖がない(過去の生活の影響が出ていない)、いまのヨガのペースがいい感じに作用しているかもしれません。
「1」のかたは当日かなりいじっちゃいましたが、つっこみどころ満載のムードメーカーで、助かりました。ありがとうございました。
(「10」は東京から参加の友達なので割愛)



ひょんなことから生ブログ、な感じだったのですが、ためしにやってみたら面白かったです。
どこの馬の骨かもわからないヨガオタクの(「オタクなかた」と紹介された・笑)こんな自由な場にご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。主宰者のかたの人柄で集まるこういう場は、いいものですね。
盛岡ヨガ、応援しますよ。きっついきっつい言わずに練習して、また呼んでね(笑)。