うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

食べるヨガ。静寂と精進料理

旅の間、朝夕2食の精進料理と、おやつにお餅と和菓子をいただいていました。
食事は「福智院」さんの自室でいただいていたのですが、両隣のお部屋をあけたゆとりのある間隔だったので、聞こえる音はたまに聞こえるお膳を運ぶ足音だけ。こんなに静かな空間でひとりで食事をすることは、日常ではほとんどありません。

自分がおかずを噛み砕く音、歯の摩擦、のどと食物の摩擦、こめかみの動きをこんなに感じたのははじめて。特にたけのこの煮物、根菜のかき揚げ、しいたけの煮物などで感じました。
しいたけの煮物は、歯にはふわりとした感触がありながら、いきなりカチッと歯の摩擦がくる感じ。やわらか繊維質の食べ物にはドラマがありますよ。

ここで食事をしながら、スリ・ユクテスワ師の「歯の観察」理論を思い出しました。

人間の歯は肉食動物、草食動物、雑食動物の歯とは似ておらず、果食動物の特徴をそのまま持っている。人間のからだは果実(果物、木の実、穀物、根菜類)を常食とする動物であると推論できる。


とってもおいしかった精進料理全メニュー、写真を撮ってきましたので、ご紹介します。





初日の夕食。この宿坊では「ごま豆腐」に特徴がなかったのですが、お吸い物の中の弾力のある海藻、抹茶塩でいただく天ぷらがおいしかったです。







二日目の夕食。味噌味のお鍋だったのですが、具材のきくらげの弾力、コリコリ感がよかったです。ずっと見ていたいくらいきれいなのですが、なんせ一日二食。ごはんもどんどんいけちゃいます。



食後のデザートは、両夜ともお風呂上りのお夜食にしました。




朝食はこんな感じ。



広いお部屋にちょこんと座って、静かにいただきます。


旅の間にずいぶんと胃が休まり、繊維と穀物と野菜と果実で、お通じのほうもかなりよい質でした。無駄なエネルギーが滞留しないこの感じ。うちこが何度も高野山へよばれてしまう大きな理由のひとつです。