日常で起こるタイの人とのコミュニケーションのあれこれ、価値観のギャップをなんともおかしく楽しく、そしてリアルに描かれていて、ニヤニヤしたりジーンときたり思わずもらい泣きしながら読みました。
フットマッサージで痛がるとマッサージのおばさんたちが嬉しそうに笑うあの感じとか、わたしも旅で垣間見たな、と思うこともあれば、住んでみないとわからないこともあって。
蚊がいるときにお店の人が扇風機をこっちに向けてくれたことがあったけれど、タイでは信心深い人が多く、殺生を嫌うために蚊取り線香をあまりよく思わない人がいるというのは、なるほどと思いながら読みました。
同じ仏教国でもスリランカでは蚊がいるというと「NINJAあるぞ!」と言って蚊取り線香を置いてくれたことがありました。
(スリランカでは、忍者の絵がパッケージ・デザインになっている蚊取り線香が売られています)
最後が曜日占いの話になっているのも楽しく、著者がアンケートをとった曜日別の性格の特徴では、わたしが生まれた月曜日は「愛嬌がある/協調性がある/謙虚で怒らない/シンボルカラーは黄色」とあり気分良く読了したのですが、よくみたら全曜日、いいことしか書いてない。
おやさしい・・・。
タイの人のあの独特のやさしさ(と、雑さ)には、何度も行きたくなる魅力がある。あるある。
そうそう、と首を振りながら、泣き笑いしながら読みました。