高野山にはいくつも塔やお寺があり、参拝しだすときりがないのですが、波切り不動の近くは初めて高野山に入ったとき以後、なんとなくスルーしていた場所です。
これは高野山に限らずですが、ときどき、ここはスーッと気配を消して通るべき場所なんじゃないかと感じる場所があって。
今回はお天気や空気から、なんか大丈夫な気がして歩いてみたら、はじめて来たときにゾワっときたのはたぶんこのエリアだな、という場所がなんとなくわかりました。
怖い話ではなく、なんかその土地の主のエネルギーが強い感じがするのです。旅行者の自分はよそ者だと強く感じさせられる、そういう感覚が、人のいない場所でも起こります。
千手院橋前から波切り不動尊まで歩く
以前この不動尊の近くの細道でそれを感じたので、車道を歩いて行きました。
なまこ壁の建物がありました。
こちらは、なんと交番です。重厚!
規則的に、だけどちょっとゆるく並んだものを見ると、わたしは心が安らぎます。
車道にはお店もあって、とても良い雰囲気です。
到着しました。
こちらで、わたしも参拝しました。
楽しそうなおばさまたち。こういう旅、すてきねー。
もしかしたら、この木の地場の力?
波切り不動の奥には、徳川家の霊台があるんですね。
とくに不気味な感じはしませんでした。
金輪塔
道から見える、向かいの塔まで行ってみました。
先ほどの木とこの塔のあたりは、なにかエネルギーを発している気がします。
なんかそういうときって、ないですか。
気のせいかしら。まあだいたい、気のせいなんだけど。


公園になっています。
女人堂
少し前に読んだこの本にも書かれていましたが、江戸時代は女性はこれ以上先の高野山の中へは入れませんでした。
女人禁制が解かれた明治5年は、人身売買禁止令ができたり、人権意識の小さな芽が出たくらいの感じだったのかもしれません。
ここが、その境界。
女人堂です。今回初めて参拝しました。
こことは別に、山へ登る登山口にあたる慈尊院が別名「女人高野」です。
ケーブルカーでなく足で高野山を登る場合は、ここから上がります。
▼過去の高野山は何度も行っているのでひとつのカテゴリにして過去ログをまとめています。