印象というのは不思議なもので、意識していなくてもふわっと積もって固まって、手に取れる状態になって、それをじっと見ることになる。そういうことがあるみたい。
今年の年始にベトナムのホーチミンでたまたま歩いたブック・ストリートが楽しくて、その印象が今回の散策につながりました。
コルカタのこの場所へ、短い旅の期間中に3回行きました。
案内ブース。何が行われているのかはわかりません。
この小さな書店それぞれに専門があって、「マダアム、どんな本をお探し?」と話しかけられます。
「ヨガを扱った本はありますか」「アイアンガーの本があるよ。知っているか? アイアンガーだよ」「B.K.アイアンガーですか?」「そうだ。よく知っているじゃないか!」と言われてそこからさらに話がはじまったりして。
こんなふうに会話を楽しむのが当たり前みたい。
トーストやチャイを出すお店も一緒に並んでいます。
ここで買い物をしました。
(ボードに貼ってスタジオの備品にしようと企んでおります)
このお店で英語版のタゴール詩集を買いました。
カウンターでリクエストすると奥から店員さんが取って来てくれるシステムです。
出版社直営店のようなお店も多く見かけました。
このカレッジ・ストリートは、
インド独立運動の時代を描いた歴史ミステリー小説『カルカッタの殺人』に
”兎小屋のような本屋が並ぶカレッジ通り” と表現されていた場所です。
実際に行ってみたら、「ここか!」と思う世界が広がっていました。
40度越えの暑さの中で、毎日こうです。人間がパワフルな街です。
腰に青ルンギ、頭に赤ルンギ。その向こうにイエローキャブ。
カラフルな街です。