うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

インド・コルカタのUberタクシーは正しく乗るまで気が抜けない

今回は事前にUber(ウーバー)をインストールし、クレジットカードも日本国内にいる時点で登録し、前回のベトナムカンボジアGrabを使ったのと同じように準備をして行きました。

 

 

インドでは楽天モバイルの海外データローミング(無料枠・ほんとありがたい)がコルカタの空港ですぐ繋がり、準備はバッチリ問題ないと思ったのですが、別の現実がありました。

 

 

マッチングしたタクシーの人を待っていると、多い時でこうなります。

(これはバイクタクシーの場合)

 

 

 

正解はどの人でしょう?

 

一番左の「Taxi?」と言っている人は不正解。乗客用のヘルメットをぶら下げていません。

その隣の「Uber?」と確認する人も不正解。ハンドルの間にスマホを立てていません。とにかく乗せちゃえと思って横取りしにきた、なりすましです。

ヘルメットなしの髭ズラのお兄ちゃんも不正解。この人は、ただおもしろそうだから寄ってきただけの人。

 

正解は一番右の人です。

 

 

Uberの仕組みと運転手との確認ポイント

運転手はわたしの名前を知っています。

 

わたしと運転手の間には、照合する情報が4つあります。

  • 車種
  • ナンバープレート情報
  • 運転手の名前(ニックネームの場合もある)
  • OTP ワンタイムパスワード/ One Time Password

 

OTP One Time Password  で、4桁の数字です。

車種やナンバーは、一度だけ「今日は別のバイクで来た」という人がいて、情報と違ったことがありました。その際は名前とOTPで確認しました。

  結論:ワンタイムパスワードを欲しがる人がUberさん

 

Uberさんはすでにマッチング済みなので、営業的な声がけをするとかえって怪しまれてお客さんを逃してしまう可能性があります。

ここがとてもインドらしいところで、Uberさんはこのアプリの仕組みに沿った行動をとっています。

 

 

英語で会話をした人は半分くらい

「このスピード、運転でOKですか?」「どこの国から来たの?」と、たまに話しかけられました。

バイクタクシーも車のタクシーも、英語は話せないけどアプリがあるから大丈夫! という感じで、運転手がどんどん参入しています。

寄ってくる人は悪意で騙そうとしているわけではなくて、とにかくデフォルトが競争社会なんですよね・・・。

とりあえず乗せようとする人がたくさんいます。

 

 

ほぼ現金決済だけなのでこうなる

なんでこうなるか。それは現在のところ、ほとんどが現金決済だから。

東南アジアで普及しているGrabはカード決済が進んでいるので、この横取りが仕組み上起こりずらいです。

 

運転手の入金手段が電子化されれば旅行者の利用の安全性も確保されると思うのですが、インド国内で普及しているQR決済(paytm)がめちゃくちゃ普及した後になるのかな。

 

5つ星ホテルに出入りするようなUberタクシーになるとカード決済ができるのだと思うのですが、わたしの場合はひとり旅で、空港との往復以外はミニホテルとの往復に現金でバイクタクシーを利用していました。

 

 

マッチングしたあとに電話で価格吊り上げ交渉をしてくる人もいる

バイクの少ない場所でマッチングをした際に、その後で価格を上げる交渉をしてくる人がいました。

この値段を払うなら行ってやってもいい。そうでなければそっちでキャンセルしてくれと電話がかかってきました。(Uberアプリ内で電話をかけることができます)

この語調がすごい勢いで、「英語を話せ!」と怒鳴られました。

まあそういうケースもあります。

 

 

場所によっては、確信犯的な横取りも

ハウラー駅のように車やバイクで乗り入れるルートが少し複雑だったり、地下鉄の駅のある交差点では横取りをしようとする人がいて、わたしは二度ほどそのイザコザに遭遇しました。

 

大人同士での口喧嘩は日本にいると滅多に見ませんが、インドではよく見るので慣れれば驚きません。

こういう場合も、とにかくワンタイムパスワードで相手としっかり繋がることを確認すれば大丈夫です。

 

 

ひとり旅ならコルカタはバイクタクシーが便利

バイクのほうが景色を見ながら土地勘がつきやすいです。運転手と少し話せることで土地の情報が入ってきます。

バイクの少ない場所で価格吊り上げ交渉の電話がかかってくるとギョッとしたりもしますが、慣れてしまえば気になりません。

バイクタクシーがいない時でも必ず車のタクシーはいるので心配ありません。

3キロの移動で毎回55ルピーくらい(100円くらい)でした。

 

 

  *   *   *

 

 

なんかむちゃくちゃだと思うかもしれませんが、利便性という点では日本よりも断然進んでいます。インドはただ、人口が多い競争社会。

 

現地で交通事情を教えてくれたアブさんは「配車アプリはたくさんあるけど使ったことがあるのは7つで、よく使うのは3つ」とおっしゃっていました。

あとでランキングサイトを見たら、コルカタの空港や大きな駅で見かけた「Yatri Sathi」も、アブさんが最近気に入っているという「E-Cab」も、ランキングに登場すらしていません。

ランキングにベスト10とあるのに17個載ってる・・・。すごい。

 

結局現金決済ならSIMを入れて電話番号を得た後に、最も普及しているアプリ「Ola」も試してみればよかったと、後になってから思いました。