うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

芳年 激動の時代を生きた鬼才浮世絵師(練馬区立美術館)


月岡芳年(つきおかよしとし)の作品展へいってきました。歌川国芳に入門して明治時代まで活躍した、おどろおどろしい絵で有名な絵師。
ものすごい数の展示数でしたが、郊外の美術館だったのでゆっくり観ることができました。もっと昔の人だと思っていたのだけど最後のほうの絵には洋服の女性もいて、夏目漱石の「三四郎」の表紙のような世界。そういえば時代感もそんなに遠くない。
子どものころには町にお侍さんがいたのに大人になったらレースのハンカチを持つことに憧れるとか、当時長生きした人のなかにはそんな時代を生きた人もいたのだと思うと、わたしもこの先さまざまな変化に対応して行くのだな…としみじみしました。

初期の絵には異様な力があって、後期になる程商業的センスが増していく。超売れっ子大先生になっていく月岡芳年の初期と後期に西遊記を題材にした作品がありました。とくに初期の金角と孫悟空の絵が印象に残っています。
入ってすぐ、2つ目に展示されていた「那智山之大滝にて荒行図」の滝の水しぶきの描き方、女性の仕草を描いた「見立多以尽 手があらひたい」のレースのハンカチ、銃口をこちらに向けた男性の絵がとても印象に残りました。
着物の色使いがどれもポップで、派手な色の服を着たくなりました。帰りにドラッグストアでコスメをいくつも買って帰りました。感化されとる。地味にまとまってる場合じゃないぞ! という気がしてきた。





「中村橋」という駅のすぐちかくにあります。「中村橋」への行きかたが大変ややこしい。間違えて豊島園ゆきの各駅停車に乗らないよう、要注意です。


▼こちらですー  2018.09.24(月)まで開催