うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ヨガ以外の仕事もされているんですか? と言われたときの解答は、話せば長くなる

たまにオフィスカジュアルで行動すると、なじみのレンタルスタジオの人から「ええっ?! ほかの仕事もされてるんですか?」と驚かれることがありますが(笑)わたしはほかのこともしながらバランスを取っています。
ヨガのティーチャートレーニング(TTC)は、申請すればRYTというラベルを取れるメニューを終了したこともあるのだけど、お金と時間を費やせば多くの人が取れる資格はそういう市場かなと思っています。ウェブサイトのサービスを見る視点に切り替えると、RYTの検索システムは考えられない挙動をしていて、不思議だなと思いながら見ています。

わたしがこれまでに受けたトレーニングの中で、意識の面でいちばん「これがヨガの指導の場面で役立っている」と思うのは、ヨガとは関係のないトレーニングでした。ウェブサービスを使って事業を行うビジネスマン向け講座の講師役を叩き込まれたときの特訓です。この練習では、先輩がロールプレイング(リハーサルみたいなもの)のなかで「照れ」や「立場を理解していないこと」などの甘さを徹底的に排除してくれました。



 うちこさん。これ、根本的なことなんですけど
 受講者のかたは、指示を待っているんですよ。
 「テキストの○ページのここを見てください」って、
 指先・目線・声で、ちゃんと示してください。
 数字は相手が聞き間違えないように、ハッキリ発音して。
 来ている人たちは、"教わりに" 来ているんです。
 そこをまず理解してください。



スライドの指し方、目配りの仕方、数字と併せて示す指の立て方、「○○なかた、どのくらいいらっしゃいますか〜?」と挙手を促したあとの反応が悪かったときの気持ちの切り替え方etc…、直すところだらけのわたしを、先輩がひとつひとつ指摘して講師に仕立て上げてくれました。実際このくらいじゃないと、スーツ姿の人がズラっと並んでじーっとこちらを見ている本番では、視覚的に感じる圧迫感にひっぱられてしまいます。

いまヨガのクラスで渾身のボケをスルーされても気持ちを瞬時に切り替えられるのは、このときの先輩の指導のおかげ(笑)。
どの世界でも指導をするには専門知識と経験が必要ですが、こういうマインド・セットみたいなのって「ふんわり横並び」な環境では、なかなか叩き込んでもらえません。わたしはこのロールプレイングで「自尊心をひっこめる」ことを学びました。


わたしはいろいろなことをしながらのほうが「共通点」から学ぶことがあって、対応技術が上がると感じています。これからも機会があれば、ほかの業界で訓練を受けたいと思っているので、5年後はまったく別のことをしているかもしれません。



・・・バスガイド、やってみたいんだよなぁ。
山田邦子さんの影響です。子どもの頃の願望って、意外と捨てきれないものですね。