うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

銀座「春画」展(永井画廊)


銀座の永井画廊(歌舞伎座の近く)で行われている銀座「春画」展へ行ってきました。
ギャラリーの2フロアを使って「春画を見る、艶本を読む」「『萬福和合神』の世界」のテーマで展示がされていました。目白(永青文庫)の春画展に比べるとたいへん規模は小さいのですが、『萬福和合神』という作品のすごさが突き抜けており、大満足の内容。
春画を見る、艶本を読む」のほうは歴史の紹介という感じなのですが、明治時代の春画「看護婦と軍人」があまりにも現代的で、ドキドキしました。
「『萬福和合神』の世界」のフロアでは葛飾北斎が61歳のときに文と画を手がけた作品が丁寧に紹介されているのですが、軽い気持ちで物語を読み始めたら、とんでもない展開になりました。永青文庫春画展でも葛飾北斎のコピーワークがすごいという感想を書きましたが、このお話は登場人物のネーミングがとんでもない。
「助平で名高い高筋幾兵衛」など、いまここで読んでもぴんとこないかもしれませんが、画と解説と訳をあわせて展示されると「とんでもねー」ということになる。
ストーリーにはお坊さんが出てきたり、人間の営みを犬が見て犬もはじめたり、江戸川乱歩よりもエグい世界が展開しているのだけど、どこからどう見ても



 絵が、みやび



みやびなんです。圧倒的に。色使いのセンスがとんでもない。
才能の使いどころがカッコよすぎる。



売店のフロアも楽しくて
この日は地方からアホなことが大好きな人が遊びにいらしたので、東京案内を兼ねて出かけたのですが


なつかしい立体メガネをかけて、楽しそう。(写真はご満悦のお客様)
わたしも同じようにやってみたら、頭がぐわんぐわんしました。わたしの身体はキャプテンEOのメガネの味を知ってしまったので、こういうのはもうダメみたい。というか春画をこれで見たら、いろいろぐわんぐわんするわ!


小規模だけど、大変印象に残る、本を一冊読んだ以上のインパクトを感じる展示でした。

▼銀座で23日までやってます