うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

「草枕」(シス・カンパニー公演 日本文学シアターVol.2)


お芝居の「草枕」を観てきました。別の日に2度、観に行ってきました。
あんなに小さい空間で、こんなことができてしまうの?! という驚きの連続。


この作品は最後の「電車」の場面が見せどころ。そこを、あんなふうに表現するなんて!。びっくりした。小説以上に、「文明キター!」という感じがした。
温泉の場面・雨の場面・鏡ヶ池の場面などは2度目に観たときのほうが後ろの席だったので、落ち着いて観ることができました。初回は「なんじゃ! いつのまに?!」となってしまって 、そのときはセリフに集中できなかった。


原作通りではないストーリー、那美さんの設定もすごくおもしろくて、読書の場面と、「那美さんの宿に有名人がやってきたエピソードのシーン」が最高。
このお芝居は、笑いあり、笑いあり、笑いありという感じで、冒頭の画工とお婆さんの会話のシーンでいきなり独自の世界に連れていかれます。ものすごい身体表現の連続。


「あはれ」よりも、その前にある「つよさ」に重きがある「草枕」。
好きな作品のお芝居を観るのって、いいものですね。


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