わたしはヨガクラスに「今度友達も連れてきます」といわれたら一応ニコニコはしますが、そのことについての前借りのような「お礼」は言いません。相手がお礼のコメントを求めていなければ、なんら問題のない話です。もちろん歓迎しないわけではありませんし、拒絶の感情があるわけでもありません。
まだ見ぬ人、かつ自分で情報を取りに来るのではなく「人から情報を受け取る予定の人」は、わたしにとってはその時点で0の存在、というだけです。
練習の場で知り合いに会うということも、あるでしょう。
AさんとBさんがもともとどこかで知り合いで、たまたまわたしのクラスで「あらー！」なんてやっていても、AさんとBさんはわたしの中では紐づきません。理由はシンプルです。
別の肉体に乗っているから
わたしのヨガクラスにはご夫婦やカップルがたまにいらっしゃいますが、それ以外のケースで「申し込みの時点でツルんで来る」人は、ほぼゼロ。先のAさんBさんのようなことがあっても、わたしにはまったく関係のない情報なので、スルーです。Aさんの行動や発言にBさんの印象が紐づくことはありません。
わたしは、出会いは「見つける力」を使うところから始まっていると思っています。そこに「足を動かす力」が加わって、ボディとその中身が出会う。「ご縁」は言葉の印象としてイメージがよく、意味的に拡大解釈しやすい便利なワードですが、物理的には「再現性の低いもの」です。
わたしは、
有限な「いいもの」って、そんなに簡単に人に紹介しないよね
というシンプルな「数の原理」を信じています。自分がそうするから。
いまは世の中が豊かだから表面的にガツガツしないだけ。でも原理はしっかりはたらいている。
個々が "いい状態" の再現性を高めていくこと
わたしは、ヨガの有用性がここにあると感じているから、続けてる。それは、「よろめいても大丈夫、と思える生活のためにヨガをしている」というトピックに書きました。実体験から得た「この感じ」を伝えていくために、わたしは「ヨガは、とてもパーソナルなもの」というスタンスを大切にしています。
なので、あなたのことしか見ない。そういうわけです。
