タイトルからして「気」にフォーカスした本を書いているんだなぁと思ってなにげに手にとって読み始めて以来、「あこがれのおじさま」となり、以後なんとなくエッセイを続けて読むようになりました。小説は読んだことがありません。
親鸞上人の教えがたくさん出てくる五木さん。野口先生のことばの引用がたまに出てくる五木さん。「愛の水中花」も、これまで以上に好きな歌になりました。
親鸞について語る人は多いけど、五木氏は思想よりも人間そのものに思いっきりシンクロしにいく。天才肌と言うよりも、おそろしいくらいの凡人肌。「欲を否定するか肯定するかって、いつも悩んでいるような葛藤まみれの雰囲気」で、そこが魅力。おまけに爆裂ダンディときたもんだ。
自分の倍以上の年齢だけど、二つ返事でついていくこと迷いなしのアイドル。このブログを読んでいる同世代女子には五木ファンが多いことでしょう。(本音を漏らすのが上手なイケメンは最強だなぁ)
男性の著作本に対しては、わたしの「中のオッサン」が同志的に共感していることが多いのだけど、五木さんの場合は「女子読者」の存在が失われず、いつも少しだけ「きゃぁ☆」という気持ちがある。
あんまり洗髪しないこととか、けっこう日常でも影響を受けて真似してるんだけど、そういう話はプライベートでは黙っておくことにしていますよ(笑)。
好き好きいうて終わってしまいそうですが、エッセイはどれもかなりヨガっぽいですよ(うーん、おっつけ感……)。
▼過去ログリンク(読んだ日付順・上のほうが新しい日付です)
●私訳 歎異抄
●養生の実技 ― つよいカラダでなく
●不安の力
●愛について ― 人間に関する12章
●こころ・と・からだ
●他力
●気の発見
▼番外編。ただ好きで書いたエピソード。
●五木寛之さんのセルフ・リアライゼーション