この旅ではずっと同じホテルに滞在しました。9区にあり、最寄り駅はBlanche。ムーラン・ルージュから徒歩1分のところにある二つ星ホテル。H.I.S.でお友達のアパートに近く、格安のところをお願いしたらここになりました。日本円で一泊8000円だったので、50ユーロです。
豪華な旅行をしたい人にはどうかわかりませんが、「朝食はどうでもいいです、シャワーが浴びられて、泊まれれば。」くらいの要求だったので、ミニマムなサービスでしたが私にはここでのスタッフのみなさんとのふれあいもとても良い思い出になりました。写真は撮りませんでしたが、写真に出てくるおじさん以外に、もうひとりもっと素敵でダンディなおじさんと、shocking blueのボーカルのような黒髪で豊満なミステリアス女子と、曙みたいな太ったお姉さんの4人がメインスタッフです。そのほか、ベッド・メイキングのお姉さんたちもすごく感じがよくて、日を追うごとにこのホテルが大好きになりました。
▲奥にムーラン・ルージュの水車が見えますが、ここはSEXショップだらけでいわゆる「歌舞伎町」のようなところです。金曜と土曜には明け方まで飲んでいる人たちのはしゃぎ声が聞こえましたが、レッスンと観光とワインでくたくたになって寝ている毎日だったので、まったく気になりませんでした。
▲これが入り口。「ROYAL MANSART」というホテルです。1階はカフェ・バー。
▲帰国前夜、夜シフトのこのおじさんが、なにやら作業をしながら「君は明日帰るんだね。空港への行き方はわかる?ひとりで行けるかい?」と心配してくれました。「大丈夫。それより何してるの?」
▲タバコを作ってるのさ。この、葉っぱとフィルタと包み紙で5ユーロ(800円)。これで7日分作れるんだ。パリではタバコが一箱だいたい5ユーロだから、手作りすれば1週間分が一箱の値段で済むんだよ。と説明してくれる。おじさんはノリもハサミも使わず手際よく作っていきます。包み紙は唾液でくっつくように糊がついています。
▲こんなチャーミングな笑顔も。このおじさんも英語が話せたので、たまに挨拶がてら「今日は寒いよー」とか、「パリはもう慣れた?」とか、ちょくちょく話かけてくれました。
もう一人のダンディなおじさんは、お友達への電話のかけ方を教えてくれたり、電話を取り次いでくれたり、いろいろよくしてもらいました。女性のみなさんは英語が話せませんでしたが、顔を合わせるたびに明るく挨拶をしてくれて、朝食はほんとうにミニマムでしたがオレンジジュースとクロワッサン、コーヒーマシーンでカプチーノもショコラも飲めます。お部屋も清潔で熱いシャワーも出るし、見ませんでしたがテレビもあり、合宿小屋としては十分あまりあるサービスでした。
最後に、もし同じようにミニマムなサービスで十分、という人のために、URLを書いておきます。
http://www.all-hotels.com/xbook/servlet/hotel-details?hotl_id=305033#
おじさんが電話に出れば、英語で予約できると思います。