日本民藝館で開催されている展示を観てきました。
昨年静岡の芹沢銈介美術館へ行って以来、デザイナーが図案家と呼ばれていた頃の作品に惹かれています。
柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さんのことはまったく知らずに告知画像で一目惚れして観に行ったのですが、芹沢銈介さんが女子美術大学で講師をされたときに助手として参加されていたそうです。
お話しされている映像も見ることができて、そのお話の内容がすごく良くて印象に残っています。
自分の気分をワクワクする状態に持っていくことについて、テーブルに置いたおしゃれな帽子をぱっと手にとって、「たとえばこんなのをかぶってみたりとか」なんて話し方をされていて、五感に入る身近なものからワクワクの状態→制作、という意識の繰り返しで制作を続けて長生きされています。
建物もすてきです。
向かいには長屋門があります。
展示を観たあとに売店でいろいろな本を見て、その時はグッズも魅力的で迷って決められなかったのだけど、やっぱり「別冊太陽」が欲しくなって帰りに渋谷駅で降りてマークシティの本屋(啓文堂書店)に入ったら特集のブースがありました。
帰りに手に入れました。イキイキ生きてる人はすてき。
この日はベトナムから帰国中の友人と行きました。写真がとても上手で美術も好きな人なので、誘ってみたら一緒に楽しんでくれました。
1922年生まれの柚木沙弥郎さんの作品と制作年代を照らし合わせてみると、その時代の風を感じられるものがあって、特に80年代と90年代は「この時代のアニメにもこういう色使いのがあったね」と、友人と一緒に時代を振り返ったりして。
一緒に陳列されている骨董品にはベトナム・タイ・中国の山奥のモン族のものもあったりして、ものすごく作品とマッチしていました。
▼こちらです。4月3日(月)までです。