旅の準備にもアップデートが必要なんだなぁ。
年末年始に久しぶりに海外旅行に出かけて、いろいろなことを思いました。
アップデートという点でわかりやすいのはワクチンの接種証明ですが、端末によっては古すぎるとアプリが入らなかったりして、いろいろつまずきます。
今回のわたしの場合は、70代の家族を連れての旅。スマホは使えても古いAndroid端末ではアプリがうまく動かなかったりして、事前に役所へ紙の証明書をもらいに行ったり、成田空港で必要になる「Visit Japan Web」の事前設定のほうは時間的に諦めたり、わたしなりに準備の時点で対応する・しないの分類はできているつもりでしたが、やっぱり少し戸惑いました。
他にもうまくできていないことがあって、海外で2ギガ分使える予定のデータ・ローミングの設定ができていなかったり、持ち歩く「地球の歩き方」は2015年版で交通網の情報も古く、ものすごくアナログな装備と仕様で旅をしました。
すべてのことは会話と筆談でなんとかし*1、現地の人に助けてもらうことができたのですが、次回はいよいよSIMが必要かなとも思いました。
わたしは旅行中になるべくネットに繋がらないようにしたくて、これまではwifiがつながる所でだけ使う旅をしてきました。
だけど
地図と路線確認と地方でのタクシー手配はスマホで。
英語が通じなくても、とにかくスマホで。
近くにいるから、ここに電話して(という貼り紙)。
というふうに、タイの社会はすっかり変わっていました。
地方の駅にいたトゥクトゥクの人が、夜になるともう居ないのです。
都市部ではwifiがつながる所も多く、それが無理なら会話で(英語で)乗り切ることができるのですが、地方へ行くとwifiもなく英語を話せる人もいないという状況に遭遇します。
結局はいろんな人に話しかけて英語を話せる人を探し回るところからはじめ、そこからなんとかしたのですが、あれこれ遠回りをしました。
トランクのある旅だと、こうはいかない
どんどん軽装備になる同行者の母上様です。
パッキングの技術を年々バージョンアップし、日本の雪国からやってきて、軽量ダウンジャケットも持ってきつつの、この身軽さ。
今回もいろいろ行き当たりばったりで遠回りをし、年長者をたくさん待たせて歩かせてグッタリさせちゃったのですが、スムーズにいかないことを乗り越えるたびにカロリー爆弾を投入し、「いろんな人に優しく声をかけてもらって、結局なんとかなった」とニコニコしておられました。
(ありがたや)
* * *
タピオカのようなものに対しては「わたしはもう誤嚥を気にしなければいけない」とお婆さん気取りのネタをかましつつ、細かく刻まれたものには積極的。
「これならわたしでもいけるわ!」と、とっても嬉しそう。
これはカフェアマゾン(タイのドトールのようなお店)の、コーヒーマーブルなんとかという、アイス・カフェオレに無糖のビターなコーヒーゼリーが乗ったものです。
最初は「お〜いしい〜!!!」と喜んでいたのに、途中から「氷が多くて食べにくい!!!」と文句を言い出しました。これには、わたしも見るに見かねました。
「いいですか、ここは灼熱の国です。これは吸引力のあるヤングやオフィス・ワーカーが持ち歩いて “映える” こともデザインの一部で、別途用意されているストローもそのようになっています。誤嚥を心配しながら “これならいける” と注文する雪国のお婆さんは購買対象として想定しておりません!」と、仮想マーケティング担当者を憑依させてお伝えしたら「あらごめんなさい」と、ストローをせっせと動かして、ゼリーをついばんでおられました。
なかなか聞き分けのいいお婆さんです。


いろいろ珍道中でした。
アジア社会の変化を感じながら、わたし自身がもっとバージョンアップせにゃいかんと思うことがたくさんあって、いろいろ考えるきっかけを得ました。
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