うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

虫への反応、花への反応

秋の始まりくらいに皇居を友人と走っていたらおおきな毛虫が横断していて、じーっと見てしまったことがありました。
友人は「ぞわっとする」いいました。そして「なんでだろう、と思うのだけど」ともいいました。


イナゴとバッタの大群の居る池のほとりを歩いたときに、少し似たようなことを考えたのを思い出しました。

ここは一歩一歩足をすすめると、ぶわーっとすごい数のイナゴとバッタが飛び立つので、ゆっくり歩いて一歩一歩、そのぶわーっとなるのをついつい楽しんでしまいました。 これジャイナ教の人が見たらめっちゃ怒るんだろうかなどと思いつつ、身内のあの子(小学生)に見せたいと思って、 一緒にいた家族に


 あの子を連れてきたら、よろこぶんじゃないかなー。
 これ。すごいよね!


と言ったら、


 おびえて、それどころじゃなくなるよ。
 虫をすごくこわがるから。


といわれました。
バッタとイナゴなのに…と思ったのですが、そんなものでしょうか。カマドウマやコオロギなら、わかるのだけど。色や大きさ、見た目のキレやジャンプ力。総合的に見てバッタとイナゴはセーフではないのかと思うのだけど、だめか。
「キモチワルイ」「こわい」というのは、いつもちょっと不思議な感覚。それは残酷さでもあるのだけど、どこでインプットされてきたのと思うくらい、小さい子でも嫌がる子は嫌がる。


そういうわたしは、多くの人が美しいという彼岸花と時計草が苦手です。なんか、こわいのです。
あんなすごい形をしてじっとしているのが不気味です。南国にある、デカい座布団みたいな派手な花もまったく近づきたいと思いません。ひまわりも、少し似た感じがします。中の、黒いところが不気味です。黒山の人だかりやロックフェスのようです。
冒頭の、皇居へ一緒に行く友人はひまわりが大好きです。わたしはひまわりを1本もらうより、ヤスデを1体もらうほうがウキッとします。でもその友人とわたしは、食べ物の好みがすごく合います。好みって不思議。


友人とわたしの花の好みはバラバラです。わたしは花では百日紅が格別に好きです。友人はひまわり畑を見に海外まで行くほど、ひまわりが好きです。
百日紅も夏の花ですが、ひまわり党の友人に「百日紅が最強。こんなに美しい花はない。あのひらひらなんて、まるで京ちりめんのようじゃないの。しかも幹はよく見るとミリタリー・テイストで、さらに名前がダジャレめいてる。最強」と、ついつい熱い演説をしてしまいます。
「大リーガーも食べてるひまわり。食用油にもなるひまわり。ゴッホゴーギャンもモネも描いたひまわり、最強」といわれたらきっとひるむし、世界大会になったらきっと負けるのだけど。
「好き」と「こわい」は、いつも不思議です。