最近友人とのおしゃべりで、「もうこういう服の着かたはできないね」とか、そういう話をする機会が増えている。
人生を楽しもうとしている人は、着こなしも味がある。それは積極的なほうの意味だけでなく、変えることのできる範囲でしょーもないリスクを負うなんて、損。というたいへんしたたかな考え方。これはある意味「アジアのあやしい町でもひょいといけるように、お財布は布製。そのまま汗なんか拭いちゃえばハンカチだってことにして、これはお財布ではないといえる」というわたしの旅のノウハウに似ている。
この本は、そういう「かしこい志」のようなものがたくさん載っていた。
なかでも、メモを残したのはこの3つ。
- 腕を露出したときは、首もとは上品に。
- フォルムがとても美しい服でも、ボタンがそうでないと、そこだけ浮いて見え、ファスナーの金具も安価なものだと、服全体が貧相に映る。
- 黒は地味に思われがちですが、実はとてもインパクトの強い色。だから、中途ハンパな色で合わせないのが鉄則。
あらためて文字で読んで、ほんとそうだなと思う。
年齢を重ねるほど「本気出してないだけです」っていう言い訳はイタくなっていく。今ダメならずっとダメだろと思われる年齢になってきた。
新アイテムは意識的に考えて買い、旧アイテムも積極的にリメイクせねばと思う今日この頃であります。