ここは物語のルートと逆側からたどりついてしまい、いきなりおそろしい青さの螺髪(らほつ・パンチパーマのような髪型)で横たわっている仏さまが目に入りました。
ギャー! なにこれ〜〜〜
と、同行者のヨガスタジオ・オーナーさんが叫ぶ。
螺髪が青いところまでは、「青く塗りたくなっちゃったのかも」と思っていたのですが、
どうにも状況が
正規ルートからたどってみたら・・・
泣ける・・・。
今日は号泣注意ですよ。
(▼公式サイトのテキストをベースに、わたしが現地で感じたフィーリング・写真とともに紹介します)
むかし、大阪に放火・殺人・強盗をして日々を送る「耳四郎」という大強盗がいました。耳四郎は悪事を重ね、ついには京都へ流れ込みました。
ある日、白河御殿の縁の下に忍んで夜の更けるのを待っていると、その夜は法然さまの法話が白河御殿で開かれるとあって僧俗の人々が集まっていました。
人々は法然さまの尊い法話を聴聞し、仏さまの御慈悲の深いこと、凡夫の罪の重いことを信じ、涙ながらに仏恩のありがたさに念仏を唱えていました。
耳四郎は縁の下で聞くともなしに法然さまの法話を聞いて
(なんて、公式サイトには「聞くともなしに」とあったけど・・・)
耳四郎は自分の醜い心を顧み、教えのありがたいことに打ち驚きました。法話は夜の明けるころに終わりました。
耳四郎はその後、縁の下から出て法然さまの前へ参り、自分は悪人であることを告白し、救われる道を求めたのでした。
法然さまが耳四郎に念仏の尊さをお説きになると、彼は涙とともに合唱して念仏を唱えました。
その後、念仏を唱えるようになった耳四郎は、盗人の生活を抜けることができず悩んでいました。
盗人の仲間は裏切り者の耳四郎の暗殺を企み、彼に酒を飲ませ、酔いつぶれて寝込んだところを殺害しようと謀りました。何も知らぬ耳四郎は、酒によって寝てしまいました。仲間が刀を抜いて耳四郎を殺そうと振り上げると、
仲間は刀を投げ捨てその姿を拝みました。耳四郎がふと目を覚ますと、仲間が自分に拝んでいます。
わけを聞いた耳四郎は、自分の唱える念仏の功徳の広大なることに気がつきました。そして二人の悪人は懺悔とともに髪を切り、法然さまの弟子に加えていただきました。
(>Д<)うわぁぁぁぁぁ〜ん
ええ話。
なのか?
明らかに髪色でコントラスト高めて、脅しの効果を高めようとしているよねブッダ!
いや、この企ては、浅野先生?
いや、もしや修復プロジェクトによるギミック?
でもね、このお話、泣くところはそこじゃない。
そんなところじゃぁ、ない。
耳四郎を暗殺に来た、ワル仲間の
ここですよ。この描写の細かさ。
さすが浅野祥雲先生。
極悪最下の人のために極善最上の法を説く(法然『選択集』)
五色園はシナリオもプロットも最高です!
(Wikipediaに「親鸞以前の悪人正機説」ってのがあるので、ご参考までに)