うちこのヨガ日記

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ゴーン・ガール(映画)


「紙の月」を観たときに予告で気になり、観てきました。年末の都会だから空いているかと思いきや、なんのなんのの満席。終わった後のみなさんの無言っぷりったら。これは「社会現象サスペンス」っていうのかな。「セブン」ファイト・クラブ」と同じ監督さんです。


ネタバレにならないように書きます。でも観た人には「ああ、そう思うのか」という感想になるかと思います。一緒に観た同世代の女性に、「おっと、そこと関連づくか」と言われました。


この映画を観たら、今年日本でニュースになっていた「でも虚偽だった」といういくつかの案件とマスコミ、群集の関わり方を思い出しました。その点でアメリカは進んでいるので、日本ももう少ししたらここまでな感じになるんだろうな、なんて思います。
わたしは今年のニュースの中のいくつかのうち、研究者の女性が関わるニュースについて「この人は忠誠心とサービス精神が旺盛で、神輿の上に乗っけられた人形のような役回りを演じているのかな」とぼんやり思っていたのですが、世間にははじめからそうではない目があって、あとでよくわからない展開になっていきましたが、この映画を観るとあの感じを思い出します。
事件があって民衆があるのか、民衆の目が事実にベクトルを加えているのかがわからなくなるような、そういう感じ。


「紙の月」も「ゴーン・ガール」も、「他人に見せる充実した自分」のプロデュースからの展開からがおもしろい。今年はたまたまなのか、このような映画を立て続けに観ました。ただの人生を「盛る」ことも「削る」こともせず、できるだけグレーに生きていきたい。そんなことを思う年の瀬になりました。


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GONE GIRL(ゴーン・ガール)