うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

夢見るフランス絵画(Bunkamura ザ・ミュージアム 渋谷)


たいへん絵画展らしい絵画展「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」へ行ってきました。ふだんは仏像や地獄絵ばかり観ているわたしですが、絵画展へ行ってみたらけっこう画家を知っていてびっくり。そりゃそうか。
学生の頃は、この展示のなかにあった画家ではユトリロ(看板に文字が入っていたりして楽しかったのだと思う)やモディリアーニ(困り顔ばかり)が好きで、いわゆる印象派というのはそんなに興味の対象になりませんでした。
パリではオランジュリー美術館へも行きましたが(日記)、展示と絵の関係も含めて素敵という感じで、今のような感覚はなかった。
でも今回、「モネってすごい」「ルノワールってすごい」となったんですね。わたしが、変わったんです。


■「睡蓮のある池」クロード・モネ
誰もがこれはモネだとわかる有名な蓮モノですが、わたしの「自然」「池」「湖」の見かたが変わったことにより、実際の池を見たときに「モネみたい」というつぶやきが普通に出てくることがすごいのだと思いました。なんかわかるかな、この感じ。



■「宝石をつけたガブリエル」ピエール=オーギュスト・ルノワール
これも、「人の肉体の肉感」、それにまとう「布の織り感・軽さ」、それと対照的な「宝石の鉱物感」が近くで見るとこんなに巧妙に描き分けられているのに、でも全体はぼやっとしてるのがすごいんだ! と思いました。


ほかにも、メモはこんな感じ。

  • 「トランプ占いをする女」ピエール・ボナール:眼の表情がすごい
  • 「ニコデモ」「ピエロ」ジョルジュ・ルオー:天上桟敷の人々という映画を想起した
  • 「雪の道」「風景」モーリス・ド・ヴラマンク:絵の具で出すベクトルのある質感が絶妙
  • 「バラを持った少女」藤田嗣治:かわいくて、せつない
  • 「魚のある静物」キスリング:なぜこのモチーフ!


展示数は71点。なんだか上品な方々がいらっしゃってました。
おしゃれな気分になりました。