いま、世の中にはいろいろな考えが飛び交っていますね。そうでなくても、日々暮らしていれば、いろいろ思うことはある。
そんな毎日のなかで、きのう少し長く電車に揺られる時間があって、そのあいだに詩が生まれました。詩なんて書くつもりは毛頭なかったし、そんなキャラでもないのだけど。
せっかく書いたので、披露してみます。初ポエムです。
『白い紙きれ』
白い紙きれを
暗闇のなかで持っていても
よくわからない。
折って、丸めて、破る。指あそびをしてみる。
白い紙きれを
少し明るい場所へ持って行ったら
これは、メモをするのに使えるな。ってことがわかる。
白い紙きれを
青空のしたで見てみると、とてもまぶしくて
まるで雲みたい。
空にかざして遊ぶ。
そういえばあの白い紙きれ
暗闇のなかでは得体が知れなかったなぁ。
なにかが違って見える
「なにか」は、なんだろう。
暗闇のともだちに
「これは、こうやって遊ぶんだよ」と教えてもらったとき、
「そうなのか、そういうおもちゃなんだ」と思って、いじった。
光の当たる場所にいたともだちに
「こうやってメモ帳に使えるものだよ」といわれて、
それは便利な道具にもなることを知った。
青空のしたで
わたしの持っていた白い紙きれを見たともだちが
「ほら、雲」といって、空にかざした。
「だから?」と思ったけれど、景色が少しおもしろくなった。
白い紙きれは、いっしょにいるともだちによって
違う「はたらき」をした。
ひとりだったら、白い紙きれのことなんて、どうでもよかったかな。
ひとりだったら。
ひとりではなにも感じられないときに、なにかに影響される必要があるだろうかとか、ニュートラルでいることについて素直に向き合ってみたら、こんな文章になりました。
意外とメルヘンでびっくり。
「いい悪いは、感じられるところに立ってから考えればいいんだよ」と、中のメルヘンなオッサン(新キャラ)がいうておるようです。