うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ブッダをめぐる人びと 里中満智子 著

ブッダをめぐる人びと
アシュタンガの先生が貸してくれました。ちょっと疲れていたのでちょうどよかった。有名なアーナンダさんやスジャータさんほか、総勢19名のストーリーを通じてブッダの教えを説く、とてもよくできたマンガです。
半分以上は知っている話だったけれど、セリフがよいです。この本ではじめて知ったインド人(全員だけど)の話もあり、この本をきっかけに「うなぎ論法」なるものを知りました。サンジャヤ・ベーラッティプッタというインド懐疑論者が登場する。


最後に短い対談がありました。
一部引用紹介します。

菅沼晃×里中満智子 対談 <431ページ 青年ブッダの姿 より>
菅沼:現代の日本の若者も、多くの悩みを抱えていますね。時代が変わろうとも、人間自体はそんなに変わらないわけだから、どの時代にも、悩み苦しみは今と同じようにあった。社会体制に矛盾を感じたり、日々の暮らしで腹を立てたり落ち込んだりと、現代の若者の悩みも同じだと思うのですが……。
それでも自分の殻に閉じこもってしまって、外に出られない若者が急増しています。悩みぬいた末に、ブッダは外へ出られた。しかし、現代の若者はその逆で、悩むほどに人を避け、交流を恐れるような傾向にあります。何がブッダと違うと思われますか。
里中:ブッダには苦悩する勇気があったということではないでしょうか。繊細で敏感ゆえに、多くの苦悩を抱えてしまうわけですが、それでもとことん突き詰めて悩みきるという勇気です。苦から目をそらしてしまう人は、自分の世界に閉じこもってしまって、「見たくないものは見ない」と、狭い価値観の中で生きていってしまう。

行動しながら悩むのだ。外へ出よう。


ちなみに里中先生の絵でございますから、
当然巻等カラー部分で

イケメンすぎる出家前ブッダを拝むことができます。


勇気がわいてくるマンガです。
悩める小学校中学年くらいの、上下の板ばさみを感じる思春期の少年少女にプレゼントするといいと思う。

ブッダをめぐる人びと
里中 満智子
佼成出版社
売り上げランキング: 265266