うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

セイロン島の車窓から(マータレー→ダンブッラ/ノーマルバス)

マータレーからのバス
アルヴィハーラからマータレーへバスに乗って5分くらいでさくっと戻り、その後は宿のあるキャンディへ戻る予定でいたのですが、時計を見たらまだ12時前。もういっこくらいこの近辺のどこかへ行けそうだな、と思ったので、時間があったら行こうと思っていた「ナーランダ」という所へ行っちゃおうかなと。マータレーから北へ25キロのところ。30分くらいで着く目安です。
マータレーは国道のようなキャンディ・ロードがシンプルに南北へ伸びている。北へ向かう有名な地名行きのバスに乗ればよいだけ。ナーランダという場所はわかりにくいのですが「バスの運転手さんにお願いしておけば降ろしてくれるでしょう」と「地球の歩き方」に載っていたので、そのとおりにしようとページを開いてバスを見上げる。

目が合うなり、「乗って乗って! こわがらなくていいよ、大丈夫だよ。ああ、そこに行きたいんだね。ぼくが教えてあげるよ。君は小さいからほら、ここに座って」と、あれよあれよと言う間に運転手さんの横にあるギア後ろの「あきらかに椅子ではない盛り上がった場所」にまたがることになりました。上の写真はバックミラーに写った運転手さんとうちこと乗客さん。


結論から言うと、なんだかずっと話しているうちに、目的地の倍の距離にある「ダンブッラ」というところまで連れて来られちゃいました。という話なのですが、この人たちはうちこが見せた写真を見てひと目で「ああ、この人はボロンナルワ(という有名な遺跡)に行きたいんだな。オッケーまかしといて!」という解釈をしちゃったんですね。で、終点まで一緒に行く気でいらっしゃった。


うちこは途中で「これ絶対行き過ぎてるだろ」と思ったので、ころあいを見計らって「えっと、宴もたけなわドライブもノリノリなところアレなんですが、ナーランダってところ過ぎてはいませんかね?」と。すると「君の行きたいところはまだ先だよ」という多数派の人に混じって「ナーランダ? それならもう過ぎてるよ。うんと後ろだよ」という人が現れました。やっぱり(笑)。
「どうやって戻ればいい?」と横の運転手さんにきいたら「反対側のキャンディ行きに乗り換えることになるんだけど、うーん……」と言いながら「ところで君は結婚しているの?」とかまた話が展開する。でも、うーんと言いながらも考えてくれてはいたようなんですね。
「あと10分でダンブッラという場所を通る。そこは有名な場所だから、キャンディ行きのバスがすぐつかまるよ。そこで降りるかい?」と。
もちろん「降ります」です。ダンブッラのページを開いてみたら「スリランカ最大の石窟寺院」とのことだったので、そのまま帰るのもなんなので結局そこも見ることになったのですが、それはまた後日書きますね。


今日は、そのノリノリのバスの様子の動画をご紹介します。


運転席の横に置かれていたので、始終運転手さんと料金係の人と前方に立っていた人たちの質問攻めにあっていました。といっても基本は「スリランカははじめて?」「一人で来たの?」「スリランカ好き?」「そうかそうか、スリランカ好きかぁ。がはは〜」のバリエーションが繰り返されるだけです。全員から(笑)。
あとは、うちこが日本車に反応すると「ほら! あれもだよ」「また来た!」なんていいながら騒いだり、とにかく自分が反応したものが即座にコンテンツ化されるので、終盤はボケ方に気を使うようになっていました。


ちなみにこの道、バス停というものがないんですね。
なので、乗りたそうな人がいたら「乗る?」というノリです。その動画。

けっこう通り過ぎてから停まったりしてますが。


結局マータレーから1時間バスに乗って、さらに遠くまで来ちゃったのでした。
スリランカの人たちはとても親切ですが、「有名なあそこに行きたいんだね!」とものすごい勢いで連れて行ってくれちゃうので、あまり有名でない場所へ行こうとするときは自分で時速と時間を計っておきましょう。