職場の座席移動のときに、同僚の席の横にぽつんと転がっていて、「持ってっていい?」ときいたら「いい」とのことで、持ってきたまま家の「本箱」で半年ぐらい寝ていた本です。
家にも「本箱」と名づけた段ボール箱がありまして、そのなかにいつも友達が貸してくれた本とかまとめ買いした本が常時10冊くらい待機・循環しています。合間合間に図書館で借りた本や、ちゃんと買った本が入ったりします。
前の本を読み終えると、「さーて、次はどれにすっかなー」と、ハンカチと同じような感覚で朝カバンに入れるのですが、これはずーっと後回しになっていました。
いわゆるビジネスの成功のアレな本なので、引用しだすときりがないです。OLとしてではなく、ヨギとして2箇所、ピックアップしてご紹介します。ページ順は逆転していますが、意図的です。
<183ページ さあ、ディズニーランドやウォルト・ディズニー・ワールドへ行ってみましょう より>
本書を含めてこれまでに紹介したアイデアは、ディズニー以外の企業でも取り入れられているものが多くあります。
ただし、他の企業とディズニーでは、大きな違いがあります。それは、すべてを完璧に実行している、ということです。ディズニーで実行されているアイデアは、すべて非常に単純ですが、重要なことばかりです。しかも、完全にやり遂げることはとてもむずかしいことです。しかし、ディズニーではできているのです。
実行している。ここですねぇ。年がら年中、ラフターヨガです。しかも集団! ほんとすごいよ。
<64ページ 何度も足を運びたくなる場所になる より>
ウォルトは当初から、入園者が何度も訪れるパークにすることが重要だと考えていました。そのため計画時点から、人々が来るたびに何か新しい発見があるようにと精巧なディテールにこだわったのです。
また彼は「ディズニーランドに完成するということはない。永遠に成長させ続けるのだ」と言って、新しいアトラクションを建設し続け人々に繰り返し訪問する機会をつくり続けたのです。
完成するということはない。ここですねぇ。
「永遠に成長させ続けるのだ」という「意思」で「実行している」ことが、もう集団ヨガです。
この本の中で、お客様の「特別感」とか「ファストパス」などの話も載っていましたが、ここがすごいと思うんです。「執着させながら、特別扱いする」というのは、非常に難しいバランスなのではないかと思うんです。うまくいえないんだけど。銀座のNo.1ホステスみたいな、そんな難しさ。
こういう本は、読み方がいろいろですね。ビジネスや組織論と照らし合わせるだけではもったいないです。ヨガや恋愛に置き換えて読んでも、楽しい本ですよ。

