これも近所に住むお友達の書棚から拝借。彼女もいつも手元に哲学本を置いて怒りを制しているタイプなので、まるで自分の本棚のように趣向が重なっています。うちこほど修行をしすぎず、まだちょっとだけ血の気が多い分、女性として一般的な幸せと言われることも両立しているバランス女子です。見習おうと思ってもその気がないので、引き続き本だけ借りに行きます（自爆）。
これは、仏教の入門編。実際に著者が行った埼玉県飯能市にある中学校で行った授業の書き起こしです。今回は一箇所だけ引用します。
＜83ページ 「真理を悟ったブッダの喜び」より＞
仏教では奇跡や偶然などは成り立ちません。何が起きてもそれなりの原因があって起こるからです。一般的に言う偶然だ、奇跡だという言葉の意味は、言っている本人が原因をわかっていないからです。
（中略）
「これがあるときは、これがある」「これが生まれると、これも生まれる」。ということで、生命の苦しみの因果法則を語って、ブッダは自分の喜びを表現するのです。
ブッダの教えにうさんくさがないと感じるのは、まさにこの点。非常に数学的であると思うことすらあります。やっぱり、インド人なんだなぁと。「苦しみの因果から喜びを語る」。すばらしい技術です。
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