うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土

まだここで書いていない本の感想がたまっています。これも仕事仲間からもらった本なのですが、読んだ後、とてもすがすがしい気持ちになりました。あとがきで、筆者の父上が作家さんであることを知り、納得。文章のバランス感覚がとっても素敵なので。文章ヨギですねこの人は。

IT業界で働く人にはこの本を読んだ人がたくさんいると思います。この本を読んで、シリコンバレーの開発精神、ビジネス精神にフォーカスしてなにかを感じる、感じようとする人が多いのだと思うのですが、うちこがこの本で感じたのは、やはり表現力と意志の強さ。「好きで取り組むこと」への感度の高低によって、これだけすぐれた内容であるからこそ面白いと思う深さが違ってくるだろうな、と思うほどの奥行きを感じました。なので、ITやビジネスに関係なく「好きなこと」に取り組んでいる人には幅広くおすすめしたいし、「だから日本は」とか起業もせずに言いながら毎日をむさぼっている人は、一生自分探しをしていればいいと思う。そんな意味で、すがすがしいという感想。

ただ、日本の「業績が悪化しても雇用に手を付けない」点についての指摘には同感。すごく私的なことになるけれど、今日たまたま自分の身を含めて大幅な組織変更の内示があり、仕事に対する意思のない人たちが駄弁で時間をむさぼっていたと思うのですが、「こんなこと話している暇があったら○○がしたい」と思えるものが見つからない限りダメかもね、という思いは、逆にそんな人たちに居心地の悪い風土が作られようとしている。よい方向なのではないか、という思いになったりしました。そんな思いに割く時間も数分でしたが。

今日は久しぶりにヨガのフルレッスンをして、すがすがしい気持ち。うちこはヨガが仕事だけでなく日々のすべてに非常によい影響を与えてくれていると感じているので、どんなに環境と状況が変化しても、自分と関わった人や物事がいつか何かにつながればいいな、という気持ちを忘れないようにしなければいけないと、あらためて思いました。ヨガは、つなぐことだから。
毎日の大きな時間を占めることに「好き」で取り組めること、そしてそれは自分の感度でつかんだことなのかもしれないけれど、その糸口を察知して導いてくれた、これまでの各分野の師匠に対する感謝の気持ちを忘れずにいなければいけません。
ヨガの「内観」そのものですが、人と比べてどうかということではなく、昨日の自分と比べてどうか、という尺度は、万人万事にあてはまること。やっぱり、ヨガしたほうがいいですよみなさん(またしても強引?)。