そんなこんなで火がついた「さだまさし」ブーム。さっそく2冊購入したうちのひとつを今日読み終えました。イメージどおりの本で、これは小説ではありません。
今年の本なので内容もフレッシュです。すごく日本語にこだわる人なので、表現も派手ではないけど、間違いのない言葉を選んで書いている感じが全体に漂います。歌詞から興味を持って読み始めた人でないと、もしくはコンサートに行ったことのある人でないとえらい説教臭い感じかもしれません。
歌詞同様に感動のツボがいくつかありましたけれども、ふたつ引用。
＜P83 「神さまは本当にいますか？ と聞かれたら」の章より＞
（〜中略）たった一度や二度しか出来なかったことを「自分の力」と思うのは少し危険です。実は、自分の謙虚さを計る物差しとして、「神さま」は存在する。「このような仕事をさせて下さってありがとうございます」と頭を下げられる人のところに「神さま」は降臨するのだと、僕は思います。
だって「これは自分がやったんだから、すべて自分の力なんだ」と思える人に神さまは不要です。
一番最後の、神さまは不要な人の理由に納得。
＜P110 「惜しまない」から始めよう の章より＞
かつて対談をさせていただいたときにうかがった、長嶋茂雄さんのすばらしい言葉があります。
「今日の試合を見に来てくれたお客さんの中には、一生のうちたった一回だけ見に来たという人が必ずいる。一生に一度だけ見に来てくれた人に、元気のない長嶋を見せたくない。調子のいい悪いはあるけれど、ダメならダメなりに、『あの時の長嶋の空振り三振は綺麗だった』と言ってもらえるようなフルスイングを心がけた」
この言葉は、胸に沁みた。僕の仕事も同じだと思った。
どんな仕事でもそうだよなぁ。
ここ一ヶ月急に、いろんなところで「さだまさし」さんが話題になることがあって、ひとつは深夜にやっていた「長崎から突然生放送!真夏の夜もさだまさし」をこってり観ていた友達が何人かいたこと。
おもしろいんだよねぇ、あれ。
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