うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

チャクラで生きる―魂の新たなレベルへの一歩 キャロライン・メイス 著

帰りの電車で読み終えました。4月2日の日記で紹介した著者のシリーズ2冊目です。
この著者さんの本は、今自分になにかネガティブな感情が起こっていて、その事実と他者をつなぐときの免罪符に「自分はこんなに傷ついています」という「傷の言語」を日常的に使用している人にはいささかつらい内容かもしれません。
今回も「この本に出会ってよかった」と思う部分がたくさんありました。ひとつ引用して紹介します。

<116ページより>
枠にはまった同族意識の見方から個人の力への移行は避けられないものなのだ、と気づけば、少しは気が楽になるのではないだろうか。いちばん慣れ親しんだ世界が、もはや自分には合わなくなる、という瞬間が、誰にでもいつかはやってくる。なかには、こうゆうことが何度も起こる人もいる。私たちは、いまの自分を越えて成長していくようになっているのだ。年齢を重ねていくことが避けられないのと同様に、これも避けることができないものなのである。問題は、鮮やかな身のこなしで、しかも健全にその状況に対処できるかということだけなのだ。

同族意識というのは、とても怖い一面があるなと日々感じていて、心地よい感情に流されることなく信念をもって状況を変えていったり、その信念にもとづいた行動をとり続けるというのは大変エネルギーのいることです。
うちこはここ数年で巨大化した組織の中にいるのですが、いつも二つの同族意識に流されないように気をつけなければいけないなぁ、と思ってそこにいます。ひとつは、「古くからいる人たちが共有する意識」。もうひとつは、人数が増えることで発生する「小さな組織の中での、小さな同族意識」。
この二つは相反するもので、どちらも俯瞰で見つめられる視点というのは、疲れとともに目線が下がってくるので大変です。この点では、日々のヨガにとても助けられていると信じています。
信念を共有して謙虚にがんばる仲間にも支えられているし、その感覚はまるで西遊記のように、「ありがたいお経を取りにいく」旅の同士のようです。