うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

小津安二郎展と、港の見える丘公園のバラ園(神奈川近代文学館)

神奈川近代文学館まで出かけてきました。

 

 

来週末まで「生誕120年 没後60小津安二郎展」が開催されているのです。

 

 

展示室に入るなり、海外バージョンのポスターデザインのかっこよさに心をもっていかれます。

『風の中の牝雞』のポスターが明るいピンクが基調になっていたりして、この画像にこのデザイン! と、意外な組み合わせなのにカッコイイものばかり。

 

 

映画の話以外の部分も印象に残りました。

ヒット作を生み出す現役映画監督が兵役に行って帰ってくるまでの展示を見ることで、戦争が身近なものに感じられました。報道の様子がわかる展示です。

 

この展示を見ると、BTSのような世界的スターでも国民の義務として徴兵に出ていることを想起します。出兵中に自分の作品に出演していた俳優が別の戦場にいて、そこで会ったときの写真がありました。

わたしの知っている時代の人物に例えるならば、北野武監督が兵役中に別の戦場にいた共演者と記念写真を撮ったとでもいうような、そういう感じなのだろうなと。

戦争から帰ってきたときの新聞に「小津ちゃん」と書かれていて、想像以上に庶民的なスター監督であったその存在感が新鮮でした。世界のOZUと言われるようになってから知った世代にとっては、けっこう驚く内容です。

戦場で子供たちが置き去りにされたりしている残酷な世界を見て、その後の作風が明るく楽しいものになった、その経緯もゆっくり解説とともに見ることができます。

 

 

里見弴さまの写真を多く拝めたのも収穫でした。

わたしはこの本を読んで以来、大好きなのです。

 

 

もらった服を着て楽しそうにしていたり、原節子さんと岡田茉莉子さんに挟まれて飲んでいる写真もあって、明らかに美女に囲まれているのに美女をはべらせている感じではなく、偉そうじゃない感じがすてきでした。

 

 

 

チケット売り場の前に、「ローアングル」体験スポットがありました。

 

 

 

監督の気分になって、ふっふーん、という気分になれます。(なってます)

 

 

 

友人と一緒に記念写真を撮ってもらいました。ハノイでお世話になったナオミさんと行ってきました。通りすがりの人を捕まえてシャッターを押してもらったので、おすまししております(笑)。

わたしはちょこんと正座を整えながら、心の中で「これはヴァジュラーサナではなく、お嫁に行こうとしなくてごめんなさいのポーズ・・・」なんてつぶやきながら、映画の中の世界に半分入ってニヤニヤしておりました。

 

▼これね

 

 

港の見える丘公園のバラが満開でした

香りの癒し効果がすごい一角があちこちに点在していました。

 

 

 

この、入り口のちょっと南国のジャングルっぽいところも好きです。

南国っぽさとアリスの世界が混ざったような公園。

このあと中華街へ行って、こんなに手相占いが盛んなの?! というくらい占いだらけの道を見つけたりして。修学旅行気分で街の情報を取り込んできました。