うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

人との出会いをベースとしたインド旅行のあれこれ

インドは何度行ってもひとりで行動し続けるのはハードな場所で、頭の緊張を誰かに肩代わりしてもらえると気持ち的にだいぶラクです。

今年の春のコルカタ旅行は現地の人に助けてもらいながら出かけていました。

 

到着日と翌日夕方までは、旅のしんどさをこってり味わいました。うまくいかなさを経験してから、2日目の午後にアブさん(日本で知り合ったインドのかたの、お兄さん)と合流しました。

 

まるで仕事の打ち合わせのよう

初日はコワーキングスペースの近くのカフェでゆっくり自己紹介をして、滞在中に行きたい場所を確認しました。

わたしの仕事については全く話していなかったのですが、アブさんの仕事はかつてわたしがいた業界と近く、仕事に関する用語が通じるだけで打ち解けやすくなりました。

 

SIMもアブさんがスペアを貸してくれました。インドは Jio、Airtel、Vodafone、BSNL の4社があります。

Jio回線を最初に入れたのですが、わたしの端末では何かが干渉してうまくいかず、結局妹さんの BSNL回線を滞在期間中に使わせてもらいました。

 

最終日には歴代使用してきたPCを出してはあーだこーだ話し、アブさんが「日本を旅行した際に秋葉原へ行ったらキレイな街だった・・・」と話していたので、中野や川崎へ案内したら喜ぶかな、などと想像しました。

 

 

ファミリー・イベントへの参加

アブさんと会った初日はご親戚の結婚式に参加し、最終日はおうちで食事をご馳走になりました。

7家族90人だったかな、とにかく大勢で住んでいる人たちの4階建の家の中に入ったりして、あれはなんだったのか・・・と思うような経験もしました。

 

これは食事の最後に口に放り込む、口がスッキリするよ~、と言われる代物です。

一口でギブアップしました。

 

 

 

妹さんたちが美味しい食事を作ってくれました。

年齢が近いせいか、初対面とは思えない女子会ムード。彼女たちの話す英語はわたしの脳内で「せやで」「せやな」「ほんまかいな」「どや」と、関西のおばちゃんの日本語に変換されました。

 

 

女性の生きかたの話をしました

わたしは英語で込み入ったことは話せませんが、インドの慣習については少し知っているので、これはサティの話をしているのかなとか、幼児婚の話かなとか、推測できたものは「この話をしようとしてます?」と確認しながら話をしました。

 

差し支えなければ教えて欲しいと言われて訊かれたのは、日本の中産階層の女性のライフステージと、さまざまなことをどのくらい自分の意思で決定できる人生なのかということでした。

22年前に初めてインドへ行った時も同じで、その時も日本にいる間に知り合ったインド人たちと過ごしていました。ホームステイでした。友人と同世代のヤングだけのしゃべり場では恋愛や結婚や婚前交渉について訊かれまくりました。

 

アブさんはBBCで見たり読んだりした日本社会の情報を「本当なのか?」と確認したいようでした。

強い価値観と規律正しい学校教育にかかわらず起こる、若年者の性的消費、タバコ、薬物、アルコールの乱用、離婚、失業などなど。わたし個人の学歴や専門性や仕事についても細かくいろいろ訊かれました。そうか、こういうことを知りたいのかと思いました。

 

国内のメディアで避ける題材が海外メディアで報じられている。インドと日本は似ています。生活する市民の意識の内奥は、こうしてたまたま知り合えたもの同士で確認するしかありません。

 

わたしはわたしで、親同士の年齢が一緒なのに自分よりも年齢が10年歳年上の人に会えば、その人の母親はまだ10代前半で子をもつ幼児婚の風習の延長上にいたことがわかります。それがそんなに昔ではないことに驚きました。

 

ラーマ・クリシュナ・ミッションの書店で背伸びをしているわたしの様子が撮られていました。

バスやタクシーの中、船の待合所、本棚の前で話したことが思い出に残っています。

日本で暮らしていると話題にしないことをたくさん話しました。