うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

アーユルヴェーダの「心の衛生学」をベースに活動スタンスを検討する

生活環境が変わるとわたしはいくつかの本を読み返すのですが、昨年から社会環境の変化も併せて考えることになり、状況が複雑になればなるほど本棚に確保しているエース級の本がありがたい。先日また「Ayurveda / A Practical Guide Dr.Vasant Lad」を読み返しました。


この本の中で身体と心の Hygiene について書いてある箇所の「Hygiene」は、心の面では「精神衛生上よくない」というふうに使うときのニュアンスよりも、Google社が生産性を健全な状態にするために、成功するチーム構築の要素としてあげている psychological safety に似ているものと思います。心身は「チーム」であり「組織」なのでね。

以下は「Mental Hygiene」のトピックに書かれていた5つの事項をわたしが日本語化したものです。

  • 恐怖と緊張はエネルギーを浪費させ、ヴァータ(移り気)を悪化させます。
  • 強迫観念、貪欲さ、執着心がカファ(頑固さ)を引き立てます。
  • 心配すると心が弱くなります。
  • 憎しみや怒りは体内に毒素を作り、ピッタ(激性)を悪化させます。
  • 過剰なおしゃべりはエネルギーを発散させ、ヴァータ(移り気)を悪化させます。

メンタルのほうはこの5つでとてもシンプル。
フィジカルのほうは「発熱時はなにも食べず、まず生姜茶を飲んで様子を見る」「腹ばいで寝てはいけない」など、具体的なことが全部で23事項書かれています。

 


わたしは今年に入ってからこの「Mental Hygiene」のトピックをあらためて読み返し、書かれている順番も適切で、いまのような生活の中でほんとうに役立つ教えであるなと感じています。
恐怖と緊張が最初にあって、どのドーシャとも紐づけずに「心配すると心が弱くなります」が真ん中にあって、過剰なおしゃべりが最後にある。ヴァータにサンドイッチされたこの流れのループに陥ると弱くなる。
恐怖と緊張をオプチミズムでうまくなだめながら、その都度自分の「生」について判断して、この時代の流れを乗り越えてゆきたい。日々の様々な検討と判断に、この教えを参照しています。

 

少し前に別のブログに書いた以下とも似ています。

 

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 自分のなかから湧き出ているエネルギーを回して、元気でいきましょう☆