うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

検索刑事 竹内謙礼 著


経営コンサルタントの人がSEOをテーマに推理小説仕立てで説明を…、という本。小説って、どんなふうに? と気になって読みました。
なるほどこういう設定にしたら、「自分ごと」としてその手段に翻弄されたり、詳しそうな人に全力で寄りかかろうとすることを疑似体験できる。

SEOって、一時期やっぱりブームだったと思うのです。そしてこれはヨガのブームでもいえたことですが、そのビジネスがブームになるということは「なにがしたいのかわからない人」と「いっちょかみだけしたい人」と「やらないよりはやったほうがいいと思ってとりあえず手を出す人」によって市場が支えられている、という状態が恒常的にあるということなんですよね…。いまはヨガの養成講座に一時期のSEOに似たところがあるかもしれません。ふたつの業界を見ていると、こんなふうに異様に符合してしまうケースがあります。

この小説は、ミステリー仕立て。SEOをテーマにした「犯罪の動機」や、矛盾が発生するところに「マネタイズ」という手段を持ってくるところは、「おお」と思いながら読めて「うまいなぁ。そうきたかぁ」なんて感じで楽しめます。ホワイトハット・ブラックハットなんて専門用語まで出てくるのに、するする読める。
特殊なテーマを小説仕立てで書く、という効用みたいなものを見ました。専門書って、開いただけでうわっとなりますもんね。


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