うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

あまからカルテット 柚木麻子 著


日本版のヤングSATCという感じのする、女性四人の物語。
心配ごとを自分で作り出して、その仮想敵を女同士で団結して探偵して謎解きしながらポジティブに解決していく。
本ストーリー自体は「白すぎる!」と思うほど前向きなのだけど、心配ごとを自分で作り出し、解決の過程ですこし自分と友人を比較する心理描写が「あるある」で、イッキに読ませる。
読みながら「親友達」という綴りが初回は脳内で「おやともだち」と再生されて、2度目に「しんゆうたち」であることに気がついた。わたしは、友と友が友というような、複数が繋がった学生時代の友人がいないので、ぴんとこなかった。この小説にあるような、つながりのある生活を少し想像してみたけれど、ないものは想像できない。大人になってから職場や組織で知り合う「仲良し風情」とは、やっぱり結束が違うのかな。


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