わたしは一般的には「ヨガインストラクター」といわれることをしていますが、とくに肩書きを押し出す機会がありません。以前は「OLをしながら」「ヨガブログ著者」などの要素を前面に出したいというイベント主催者のかたもいらっしゃいましたが、最近はありません。わたしが積極的に「ヨガインストラクター」を名乗らないのは、
「ヨガのインストラクターなのに、ちゃんと勉強されていますね」
とか
「ヨガの世界にも、こんなに研究熱心な人がいるとは」
などの言葉で、ヨガのインストラクターではない職業の人からほめられることがあるから。
ヨガインストラクターは
ちゃんとしてない
と思う人が一定数いる職業なのかな。「ちゃんと」って、なんだろう。ずいぶんざっくりしている。
まえに観た「ぐるりのこと。」という映画では、主人公の女性が「ちゃんとしなきゃ」と考える人で、いろいろ追い詰められていた。映画の中での定義だと、「ちゃんとしてる」ことは、それはそれで、危ういものだった。(そういうふうに描かれていたと思う)
わたしは褒められると、その内容もよるけれど
この人、なんかわたしのこと褒めてくれてるけど……
↓
心の奥に、当て擦りたいインストラクターやヨーガ指導者がいるのでは?
↓
とりあえずなんか打ちたくて壁打ちに使われているのかな
という思考をすることがあります。自分がスれているとも穿ったものの見かたの人間だとも思いません。だって、大人の年齢だもの。むしろこういう思考をしないほうが「自分を殺しすぎでは?」と思う。30歳を過ぎたら、いや20代でも、ここで将来大きく差が出ると思う。(これは、おばちゃんからのアドバイスよー)
人の身体の動きをリードするのって、技術のいる仕事なんだけどな。エアロビ出身のヨガの先生とか、「やっぱ、うまいわ」と思いますもん。「フィジカルが強い=頭が弱い」という思い込みは、どこから来るのだろう。どちらもイケる人、けっこういるのに。マリリン・モンローに頭の悪い女を演じさせたいみたいな、そういうのと同じかな。