うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

「若返り血管」をつくる生き方 ふくらはぎを柔らかくすれば血管寿命は延びる 高沢謙二 著


血液にフォーカスした内容。水分量とナトリウム量のコントロールって、やっぱり重要なんですね。
ヨガをやるようになってから「体液」に意識が向くようになり、血液中の酸素量は気にするようになってきていましたが、ナトリウム量は感覚的によくわからなくて、あまり考えていませんでした。
この本を読んだら血管や血液を物質的に解釈できるようになり、呼吸と同じようにとらえられました。

<40ページ 突然、血管が詰まるわけ より>
運動をしたとき、階段を上がるときに狭心症が起こることがあります。運動時に心臓を流れる状態をもとに、狭心症がなぜ起きるのかを考えてみましょう。
 たとえば、全力で走ったときには、心臓を通常流れている量の約5倍の量の血液が流れますが、狭心症をいつ起しても不思議ではない血管の状態(90%の詰まり)では、心臓を流れる血液の量は最大で約2倍程度です。その結果、必要とする血液の量がこないので、運動中や体を激しく動かしたときに狭心症が起きるようになります。
 このようにして起こる狭心症には労作性狭心症という名前がついています。つまり、ふだんより血液が必要な状態になっても心臓が必要とする量が確保されず、「もう持ちこたえられませんや」と心臓が痛みという悲鳴を上げるのです。

こういうのって、あらためてそこにフォーカスして理解しないと入ってこない。ゆっくりじっくり動いていくことの重要さを、あらためて認識する。



<43ページ 起きないはずなのに梗塞が起きる より>
血管が完全に詰まってしまい、心筋梗塞がいつ起きても不思議ではない状態なのに、患者さんには異常がみられません。
 こういう場合は、迂回路の血管(バイパス血管、側副血行路とも)がたくさんできて、本来のルートではない迂回路ルートで血液が流れ、必要な量が確保されているからです。

身体にはこういうはたらきもある、という話。ほんとうに、一筋縄じゃないんだよねぇ。




<92ページ 血管が若いと「ヒップアップ型」 より>
「血管の老化」は血管が硬く、厚く、そして血液を通す内腔が狭く変化することですが、いずれのことが起きても血液の通りが悪くなります。通りにくくなった血液を高い血圧で押し出そうとする負担は、血管だけでなく心臓にもかかりますので、「血管の老化」が進むにつれて、「血管が詰まる・破れる」危険が増します。

「老化」というと、なんとなく管がグニャリとするイメージでいたけど、そんなわけがない(笑)。



<174ページ 笑いは血管を開きます より>
 血管が好むことは笑いです。笑いは副交感神経の働きを高め、血管を広げる効果があります。「笑う門には『若返り血管』来る」というわけです。人は緊張したとき、怒ったときに血管が縮みます。笑ったとたんに血管がゆるみ開きます。頬がゆるみっぱなしの状態であれば血管もゆるみっぱなしです。血管の抵抗が少なくなり、血液もよく流れるので心臓も楽ができます。

これは、ほんとうにそうなんですよね。とくに心臓の裏は痛みを我慢したりグイグイやったりすると縮むので、わたしも「わざと」おかしなことを言っています。わざとなんですよぉ。あと、表情筋からのアプローチもあると思う。

おすすめの運動としては、早足歩きのほかに、バッダ・コナーサナパスチモッターナーサナスプタ・ヴィラーサナで足首を外に出さないバージョンなどが紹介されていました。たしかに、ふくらはぎの硬さは太ももの前側とも連動する。
ふつうにためになる健康本でした。