夏目漱石がイギリス留学中に「自転車に乗ってみないか」といわれ、練習をする物語。いまの感覚でいうとエッセイになるのかな。超短編です。
日本の猫が日本人を観察してときどき自虐する「吾輩は猫である」とはまた別のおもしろさ。英国に行った日本人である自らを「ポット出のチンチクリンの田舎者」と表現し、「余は実に彼らにとって黄色な活動晴雨計であった」としめる。
美しい令嬢にサイクリングに誘われて、どうしよう…、どうしよう……、どうしよーーー!!! ウィンブルドンのあたりを走ろうとか言われちゃってるよ。わし、どうしよーーー!!!
……ってなったあとに出るセリフが、苦しすぎて笑える。
「ポット出」というのは、グルジ発の表現なのか、この時代にはもうあった表現なのか。
いまでも「ポット出の芸人」とか、いいますよね。おもしろいなぁ。
★BGMもオススメしておきたい
バーイセコ♪ バーイセコ♪ バーイセコ♪
あいわんつう らいまい
バーイセコ♪ バーイセコ♪ バーイセコ♪
イギリスで自転車といえば、やっぱりこれよねぃ。
自転車に乗りたい話をここまでにしてしまうグルジもフレディも、かっけー!
ぎみあちょーーーいす☆
▼短編なのでWebでもすぐ読めますよ