うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

三点倒立と脊柱側弯と、そこへのアプローチ


まえにヨガ友から三点倒立の写真をもらったのだけど、ものすごく長く寝かせてしまいました。けっこういろいろな人に見て見て! と頼まれたり、そうでなくても勝手に観察しているというか、もう趣味(笑)。
そんななか、アーサナとそこから見えることをいろいろな本で確認していたら、レスリー・カミノフ氏の「最強のヨガレッスン」のサーランバ・シールシャーサナの解説にシビれる記述を発見しました。今日は友人の写真を使いつつ、本の紹介とあわせて書きますね。



この図解と共に

脊柱が非対称でわずかにねじれている人は多いのですが、このアーサナで脊柱の歪みがはっきりと現れます。上のイラストは著者がシールシャーサナをしているところですが、回旋性のずれや脊柱側弯などの非対称性がみられます。

という解説があります。



まえに自分の状態について「自分の身体の左右差を三点倒立で確認する」に書いたのですが、わたしの場合は右の詰まったS字です。この癖がけっこう強い。
このあとさらにものすごいカーブを持った人に出会い、「弓のポーズと後ろから見た背骨のカーブ」という話を書きました。弓のポーズの場合は三点倒立ほどわかりやすくないのだけど、カーブの強い人は極端にしんどそうにするのと、三点倒立ができない(と思っている)人はけっこう多いので、弓のポーズも同じくらい脊柱側弯が見つけやすい。
【ちなみに三点倒立はここで何度も書いていますが、ほとんどがマインドブロックで「できない」ということになりがちなアーサナで、物理的にはむずかしくないです。マインドの要素が大きい。】




さて、届いた友人の写真ですが、この人はものすごく脊柱側弯の少ない人でした。


サンプルとしてはツッコミどころの少ないボディだったよ。つまんないなー(ぶーぶー)。
できがいいから、検証のために画像の傾きを調整してみたり、いろいろやってみましたよ。
頚椎から胸椎5番くらいまではきれいです。すーっといってる。そして膝の辺りまで、かなりきれい。
ただ細かく見ると、若干左の肘を多く開こうとする傾向が見られるのと、くるぶしの時点で左右差が大きく出ています。
これは彼女のなかで大きいという意味で、一般的にはかなりまっすぐなほうです。
この程度のカーブ・廻旋であれば、左の脇の下のヒキの力がつくだけでかなりまっすぐに近づくと思います。
わたしが「脇の下のヒキの力」といっているのは、
三点倒立のとき以外では、こんなときに一瞬使う

  • スーリヤ・ナマスカーラのジャンプバック、ジャンプスルー
  • スーリヤ・ナマスカーラBで片脚前に出すあたりでちょいちょい
  • バカーサナからチャトランガに移行するとき
  • ウトゥ・プルティヒは、脇の下まつり

まあこのあたりは練習をすればいいとして、
脊柱側弯が強い場合のソリューションがほしいところですよね。
これは先にも書いたとおり、傾向が強ければ強いほど弓のポーズでわかる。
「もう絶対こっちの手からしか足首が持てない」というのが決まっている人は、そっちが縮んだS字です。
なので、そのまま気持ちのいいように続けると、傾向を強くしてしまうこともあります。
それは避けたいです、というときは、



肩幅のベルトで膝幅を固定し
(ちなみにわたしはもうこの時点で右が縮んだポジションになっています)





じりじり上げてゆき
(癖が出まくっているので、自分でも鏡で見て自覚できます。あと、本人には左の太腿サイドがたくさん鏡に映って見えています)





このへんで癖がマックス出てます





わたしの場合は右の脊柱を縦に長い状態でカーブしたいので、右手首を足の甲で強く押す意識をします。
が、この手のポジションで続けるよりは





てっぺんから包むほうがよいです。わたしの体感ですがね。
この状態で、背中を縦に伸ばす意識で、胸の真ん中・胴体の真ん中で呼吸をする。(呼吸を斜め前に逃がさない感じ)
手のポジションがなんでこのほうがよいかというと、側弯ポイントにかかる力点をずらす(少しはずす、という感じ)ことができるから。あとは、手のひらとつま先のほうが影響するラインが長くなるのと、神経に近いところを使うので感覚の交流的で全身を巻き込んでいる感が出てくる。同じ肘でも肩でも奥のほうにはたらきかけている感覚がある。もうこのへんは「やってみ」という感じです。




もうひとつ、手っ取り早いところでは、正座から寝るポーズ(スプタ・ヴィラーサナ)の状態から


縮んでいる側をのばす。
このとき、伸ばしたい体側側の首が縮んだらダメよん(縮めたくなるのが面白いところなんだけど!)。



ちなみにわたしは演歌歌手が歌っているのを見ると、ついついこの視点で「この人どっちだー?」と思って見てしまいます。都はるみとか五木ひろしの昔の映像には、かぶりついちゃう勢い。