うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

京都、神護寺。二大スター夢の競演の地へ

最終日は高野山から京都へ。前回の旅日記のコメントで声をかけていただいた「くわくまさん」のお言葉に甘えて、希望の寺へ連れて行ってもらいました。今回のマドンナです。寅さん化してます(笑)。
13:30に京都駅で待ち合わせ。ドキドキ。「着きました」とメールをしたら、ほどなく小さなかわいらしい女の子が現れました。と思ったけど、あまり大きさは大差ないのでした。
行きかたがいろいろあったようなのですが、ご提案いただいた選択肢のうち、「チンチン電車乗ってみたい!」と思ったので、そのルートで向いました。太秦などを通りました。目的地は「仁和寺」と「神護寺」だったのですが、お寺の解放タイムを考慮して、「仁和寺」は入り口だけ見て、門の前にあるバスに乗り換え、今回の本命「神護寺」へ向いました。



かわいい電車に乗りました!




仁和寺の入り口。大きなお寺。いつかゆっくり、ここもまた訪れたいです。


バスと電車の中では、自己紹介とヨガ、マラソン、仏像、仏教、アロマセラピストのお仕事のことなど、いろいろなお話をしました。神護寺に行きたい理由を話したら、「二大スター夢の競演の地ですもんね!」という彼女。なんて話のはやい人なんだ。
神護寺は、空海さんが最澄さんに灌頂を伝授した場所。空海さん直筆の、最澄さんとそのお弟子さんたちの名前が連なる灌頂歴名(名簿。国宝)が保存されています。

そんなこんなでおしゃべりしまくっている間に、バスは到着。軽くハイキングロードな感じでしたが、本当にお寺までの道が気持ちいいんです。その日は「酷暑」くらいの気温と蒸し暑さだったのですが、この道を歩いている間は涼しく感じました。汗はめちゃくちゃかいていましたが。



寺までの道にある「硯石」。空海さんが硯のかわりに使ったといわれています。



神護寺の入り口。楼門。これを見たとき、あまりに日の差し方がきれいで「うわぁぁぁぁ」と思いました。ここまで来てよかったぁ、と素直に目に美しい光景でした。



大師堂。中国から戻った空海さんが住んでいらした場所。境内で唯一応仁の乱の兵火を逃れた建物だそうです。



金堂から出たところで目にする景色。


ここの金堂の中は、まるで仏教のセレクトショップ状態。小さな空間に、見ごたえのある国宝がバランスよく。この上ないです。仏像、曼荼羅結縁灌頂の空間、そして「灌頂歴名」。
仏像はどれもこぶりながらまとまりがよく、足の親指が反り返っていて、ちょっと楽しげ。なんだか陽気にみえました。くわくまさんもけっこう仏像の見かたが面白くて、やっぱり筋肉が好きみたいで(笑)。


灌頂歴名」の実物は、「けっこうざっくりなのねー」という印象でしたが、かなりエネルギッシュな字体です。読めば内容が分かる「名簿」なのですが、「都合一百四五名」と書いてあり、今でも「都合2週間くらいで〜」などという表現を目にしたり耳にしたりしますが、「空海さんの時代から"都合"って表現があったのね」と。思いを伝えるような内容ではないだけに、かえってその字体や流れをシンプルに味わうことができました。



帰り道には、こんな景色も。


最後まで京都のだいたいどの辺にあるのかわからずじまいでしたが、くわくまさんいわく「山村美紗サスペンスといったら、だいたいこの辺ですよ」とのこと。わかったようで、まったくわからない!(笑)
地元の人でも来たことがない人もいますよ、という神護寺。とっても素敵な場所です。桜や紅葉の季節はたくさん人が訪れるようですが、酷暑だったこの日は、日曜にもかかわらずほぼ貸し切り、くらい人が少なく、じーーーっとゆっくりその美しさを味わうことができました。