博多から長崎へ足を伸ばして正午について、その日は夜までヨギのかおりたんと遊びました。うちこは「解夏ロケ地」のサイトを事前に見ていて、そのへんに行きたいなと思っていました。そのほかにも、いくつかなんとなく、イメージはありました。でも、「ここマストで行きたい!」というところはなかった。
ホテルに荷物を置いて、さて。
かおりたんが、ホテルにおいてある地図を見ながら……
かおり:このへんが寺町。ここ行きたいでしょ。
うちこ:うん!
かおり:で、ここに、まっさんの店がある。行く?
うちこ:実はチェックしてたの。行きたい!
かおり:ここにもうひとつまっさんのお店がある
うちこ:「雨やどり」って店ね! そこはいいや。お土産やさんらしいから。
コースはほぼ3分で決定。
というわけで、先日の「さわやか編」に続いて、今日は寺めぐり編その1です。
ひとつめ。
■興福寺
隠元禅師が承応3年(1654年)に長崎に来港して開山されたお寺です。よって、禅寺なのですが
ものすごく軽いノリで入口に、空海さん(笑)
隣に不動明王さん。さすが人気者。宗派を問わない座りっぷり。
通路が、「禅 ZEN」という映画で見た中国のお寺っぽいよ。
お茶を楽しむ時間を大切にしていたんだろうな。
隠元禅師は、日本における煎茶道の開祖なんですって。
そのほかにも、「ちゃぶ台」を日本に持ってきたのも隠元さんだとか、かおりたんがいろいろ教えてくれた。
「なぬ! では巨人の星の、あのドッカーンなアレは、アレは……」「そうよー」などとユルい話をしながら歩きました。
そして、
あった! あったよ! 永平寺的なアレが!
このお寺は、さっきのオスとは別に、となりにメスもいるのが見どころなんだって。おもしろい。
ちなみにこのお寺は、映画の解夏のロケに使われました。(うちこは映画ほうは見ていないのだけどね)
もうひとつ、解夏のロケに使われたお寺を紹介します。
■崇福寺
ここも、黄檗宗のお寺で、寛永6年(1629年) 長崎で貿易を行っていた支那福建省出身の華僑の人々が、福州から超然を招聘して創建したのだそうです。(以上Wikiより)
西遊記のドラマに出てきそうだね。こっからなにげなく現われた美人に、八戒がまず目をハートにするシーンが想像できる。
韋駄天て、イケメンだよね。帝釈天よりもこっちのほうが好み。
ちなみに「ご馳走」という言葉の由来で、誰が走ったのかというと、この人らしいよ。(人か?)釈尊のために方々を駆け巡って食物を集めたとの俗信に由来しているのだそう。Wikiに載ってます。
この観音菩薩さんは、少し横から見たほうがアンニュイで素敵。
最後は、ちょっとだけ。
通りすがりの大光寺。
山門の奥に修行像が見えて、かおりたんが「うちこたん! あれは!」という。
「あれは親鸞さんじゃないかな。体躯的に」と思いつつ登ってみたら、やっぱりそうで、浄土真宗のお寺でした。
親鸞さんと空海たんの修行像の見分け方は、「親鸞さんは体躯がいい」。そんだけ。空海たんはあちこちに居すぎて、体型もマンガ並みのバランスのものまでいろいろ。でも、親鸞さんはそうではない。「この人、強そうな体躯だったのだろうな。そして、わりと長身」という印象を受ける。脛のあたりとか、強靭セクシーな感じです。
たぶん、親鸞さんの方が最近の人だから、リアル度が高いのだと思う。空海たんは、なんというか、ニセモノ的な人というか、フォロワーと言うか、「そう名乗る人」的な人があちこちにいたようなので、特にスタイルはあいまいになっているのではないかと思う。
なんとなく、なんとなくなんだけど、先日の「性神風土記」にあった最澄さんとのエピソードの感想にも書いたとおり、「あまり男くさくなかったのではないか」と思います。
うちこは、「見た目があまり男っぽくない」人が好きです。なので、親鸞さんを見ると「やっぱりうちこは空海たんラブだわぁ」となる。
これまで幾度となく、「そんなあなたには出会いたくなかった級」の空海たん像に出会ってきてたけれど、今回はありませんでした。よかった。