うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

薬師寺展(東京国立博物館)へ三蔵法師の肖像画を観に行った

薬師寺展へ三蔵法師の肖像画を観に行っ
今日はヨガのあと、銀座から上野まで地下鉄で移動して「薬師寺展」を観に行ってきました。大盛況で、あまりじっくり解説を読みながらというわけにはいかなかったのですが、期待以上の出会いもあり、今日は一日ぐったりだったけど、行ってよかったです。

この催しの目玉は、国宝である「日光菩薩立像」と「月光菩薩立像」が薬師寺からやって来たヤアヤアヤア! ですが、わたしの目的はこれと一緒にやってくる「玄奘三蔵肖像画」であります。
先に第一会場(メイン)で開催されていた「日光菩薩立像」と「月光菩薩立像」の感想を書いておきますと、ずばり「ムチムチマッチョ!」。スカート(のような服)の中までくまなく覗いちゃったんですが、微妙な違いと左右の対比はこう、奥ゆかしさの妙というか、小粋すぎます。作者。背筋のふくらみとかも、やばいんですよ。今のところ、抱かれたい菩薩No.1(しかもツインズ)であります。
美しく、そして、たくましく。でもムッチリ具合がとってもユニセックスなアルカイックスマイル菩薩が二体、ピンク・レディー状態で、どーんと並んでいる姿は、かなりキました。何時間でも眺めていたいお姿です。
足首の造形だけが、「えらいざっくりだなぁここだけ」と思ったのですが、立たせるためにはやむをえないのかなぁ。


そしてメインイベント。第二会場では、玄奘三蔵様の肖像画との出会いです。
像もみましてね、これが、思いっきり中国人の男なんですよ。当たり前なんですけどね。こう、それがなんだかリアルで、しかもけっこういい感じのフェイスなわけです。坐り方にヨギ的な面がかいまみえるかしらん、と思って観察しましたが、それはありませんでした。普通に、割とカッコイイ坊さん。

「はいここは西遊記でもおなじみの玄奘三蔵様にちなんだ展示ですよ」という概略の解説を読んだ段階で、持ち帰った教典のなかに『瑜伽師地論(ゆがしじろん)』が文章に含まれていて、数ある教典の中でこれピックアップするなんて、いいじゃなーい、と思っていたのですが、展示で来てたんですよ、そのお経典が。
73巻(たくさんあるうちの、一巻)がペロリと展示されておりまして、かぶりつきで読んできました。展示会場のミニ注釈は「集中力を養うための方法などが書かれているもの」と、かなりざっくり。しょうがないから自分なりに解読を試みたのですが、字列からは「自問自答しまくる内観」について延々書き綴る感じの内容ではないかと。

今さら漢文なぞ読めません。30代もなかばを迎え、すっかり忘れている義務教育エンジンを再起動しながらがんばりました。字がめちゃくちゃキレイだったので、見ているだけでもうっとり。
半分以上は念力で読んだ感じなのでうまく説明はできないのですが、「こうやって内観の方法が伝道されてきたんだなぁ」と、勝手にヨガの大先輩たちに想いをはせて、がんばろぉ。と思いました。