うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

A-YOGA アスリート新化論 山本邦子 著

内容がビクラムヨガ+太陽礼拝という感じのヨガ本。
新たなボキャブラリで要点を認識するのが新鮮でした。片脚で立つときに膝をロックする感覚を「膝のお皿を上に引き上げる」とか、胸を開くと同時に「背中を寄せる」、「踵を遠くに置く」などなどの表現。微妙なカラダの動かし方の感覚を伝える語彙って、意外と難しい。


コラムの中でいちばん興味深かったのは、欧米人と日本人の食生活の違いによる「腰」の違い。農耕民族である日本人は、腸が長いのでお腹も長い構造。欧米人と同じトレーニングをそのまま輸入したやり方は危険なのだそうです。うちこも日々レッスンをしていて、危険どうこうよりも「これは欧米人だとラクだろうな」と思ったり逆に「これは日本人だから苦じゃないんだよな」なとと感じることがあります。


前者は「やさしい亀のポーズ」「ウサギのポーズ」で感じます。「やさしい亀のポーズ」で鼻先を床につけるとき、欧米人ならもうついてるのに!と思ったところからもうひと頑張りしないと鼻先が床につきません。「ウサギのポーズ」では、出だしで踵をつかもうにもちょっと手の長さが足りない。めいいっぱい肩甲骨を寄せても"つまんでいる"感じ。もう少し手が長ければがっつり掴めるのにな、と思います。
後者は、「正座から寝るポーズ(くるぶしのポーズ)」。正座に慣れた日本人なので、体験で初めてやる人でも割り座をできる人が多いのですが、欧米人の体験の生徒さんですぐにできちゃう人はあまり見ません。以前韓国の男の子が体験に来たときは難なくできていましたが、韓国は正座するんだっけ・・・。日本の生活が長いのかな。


たまたまビクラムと非常にポーズがかぶってはいるものの、ほかのヨガ教室に通う人にもとっても良い参考書だと思います。いま仲間の間で、ものすごい勢いで普及中です。

アスリート新化論
山本 邦子
扶桑社
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