先日、成田空港でちょっと口角の上がる出来事がありました。
今回は古い機種のスマホを持った高齢者との旅だったので、途中でレーンが分かれなくてもいいよう、「VISIT JAPAN Web」の設定は行わずに行きました。
(少し前に帰国した人から「登録済みのレーンでも、並ぶものは並ぶ」と聞いていたので)
この登録を行わずに帰国すると、そこを通過するためのQRコードをその場で作成するレーンに並ぶことになります。
QRコードの作成は、わたしのスマホではサクサクできました。同行者のスマホはブラウザかOSのなにかが干渉し、うまく作動しませんでした。
“あー、これ、裏側で何かがひっかってるな・・・” というのが見ているとわかるのですが、そこはサポートの人が素早く判断して「こっちのパソコンでやっちゃいましょう」と席を用意し、ササッとやってくださいました。
その間もわたしは「chromeで開けば行けたのかな・・・」と思って、同行者の古いスマホを触りながら、自動で促されるブラウザを避けてchromeで操作を試していたのですが、「Androidは裏側の作動で引っかかることがあって」とサポートの人が教えてくれました。
さらに。
もしまた二人でここを通過する際は(また旅をした時は)、わたしのスマホで同行者の分のQRコードを名前を変えて作成してスクショを渡せば、同行者はそのスクショのQRコードで通過できると耳打ちくれました。
そう。わたしが知りたかったのはそこなのです。
この作業は、QRコードを作成するため “だけ” の作業なのか?! と思っていたから。
年に何度も海外と日本を行き来するような人でない限り、このプロセスはマイナンバーのポイントの申請のように、いつかコンビニにあるATMみたいなマシーンでもできるようになればよいタイプのものかな、と思います。
近くで驚くほど高圧的なサポートの人の声も聞こえてくるなか、「わたしたちは、いいサポートの人に当たったね」と話しながら帰ってきました。
むか〜しむかし、IEでは崩れないけどネットスケープだと崩れちゃう表示を直すとか、クライアント企業の偉い人が使っている端末の表示崩れで深夜に飲み屋から電話がかかってきたことに対応するとか、そのたびに「なんだかなぁ」と思っていた気持ちがふわっと脳の片隅を横切りました。
だからわたしは、この種のうまくいかないことに対してあまり腹が立ちません。
無駄な心労を重ねたり助け合ったりしながら、時代は進むのです。
婆様だって、旅がしたいのです(この画像はスワンナプーム国際空港です)