タイのチェンマイという都市で年越しをしました。
いちばん暑い正午ごろに電車でこの街へ到着し、なんとか宿を見つけて休み、夕飯も食べてすっかり爆睡に入ろうかという勢いで、22時にはベッドでとろんとしていました。
そうしたら、廊下に出ていた母上様が「なんかすごいことになってるよ! 見においで!!!」とおっしゃるのです。
あたくしもう寝るとこだったのに。
空をなにかが飛んでいます。
どんどん、光が空ヘ浮いていきます。
数がどんどん、増えていく・・・
そういえば部屋を案内してもらうときに、この廊下からカウントダウンの花火が見えますよ、みたいなことを宿の人が話していました。
その時は、「へー」くらいに思っていたのですが、花火だけじゃないようです。
一階まで降りると、宿を運営されているご家族が集まっていました。「始まったよ~」「これから24時にかけてがピークよ~」「ちょっと通りを見てきたら?」と、口々に声をかけられます。


宿の前でも、写真を撮っている人がいます。
10秒くらい歩いて、通りへ出てみました。
なんかすごい人です。
どんどん人が通りに出てきます。
いったん部屋に戻って身づくろいをし、出直すことにしました。
宿のご家族が「あなたたちも、まあ一杯」とビールを振舞ってくださり、一緒にカウントダウンをしました。
けっこうデカい、筒状の薄紙の提灯でした
路上で買って広げている人のを近くで見ると、一個一個が大きい!
ときどき電線に引っかかって没するものもあります。
熱が溜まって上がっていくまでに、けっこう時間がかかります。
この日、どこも宿が満室だった理由がこれでした
ここの宿は、最初に前を通った時は空き部屋がなく、少し後にもう一度前を通ったら「さっき、お部屋が空きましたよ!!!」と言われて、たまたま入れた宿でした。
この街に昼に到着して、のんきに宿探しに歩いたら「予約してないの?」「満室です」という回答が続いていたので、大晦日って人が来るんだな・・・と思っていたのですが、その理由がわかりました。
コロナでイベントが中止されていた期間を経ての、3年ぶりのフィーバー。この日をみんな楽しみにしていたのだと、宿の人から聞きました。
あとでバンコクに住む友人に「大晦日にチェンマイですごい派手なのやってた」と話したら、「そもそも、それ目当てで大晦日に行ったんじゃなかったの?」と訊かれました。そのくらい有名なイベントなのだそうです。
肉眼で少し遠くから見ると、光が赤く見えて幻想的でした。
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