うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

新静岡駅近くの北街道で見た建物をきっかけに「学生服のやまだ」のマントラにハマった(静岡市)

はじめて静岡駅へ行きました。

静岡駅と新静岡駅は徒歩ですぐのところにあり、この中間のエリアはなんとなく東京・自由が丘の駅からマリ・クレール通りを越えて緑道へ行くあたりと景色が似ています。
なんでだろうとよくよく観察すると、ショップ群が似ていたり東急があったりして、道幅や目に入るロゴの印象が重なるのでした。

 

新静岡駅周辺はなんとなく昭和の香りで、北街道という道がとても楽しく、その周辺を徘徊していたら訴求力のある建物を数件見つけました。

 

学生服のやまだ

よくある地方の学生服屋といえばまあそうなのですが、この道沿いにはスポーツ用品店やチームのTシャツ、ユニフォームを作るお店がいくつもあって、「さすが、チームでやるスポーツが盛んな県だな〜」という印象を強く受けます。


そんないくつものお店が並ぶ商店街の中で、太陽のようにドーンと鎮座する「学生服のやまだ」に、わたしは何ともいえぬ畏怖を感じました。
ディスプレイやロゴ、キャラクターデザインに見られる一貫した「静岡のみなさんの青春時代の一部をがっつり引き受けます」という自信と存在感に心打たれました。

 

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全ての窓がこんな感じで、リアルで見るとディスプレイの訴求力がすごい。

 

 

わたしが最も引かれたのは、裏の道で見つけたこのキャラクターデザインです。

 

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完璧。

これから大きくなって、サイズを合わせ、いつか制服を着るのです。親のハートも子のハートも連続して貫いていく。

そこはかとなく「フクちゃん」(昭和白黒時代の人気キャラクター)の印象を引用しながら、「うちのタマ知りませんか」のような "ローカルかわいい" を実現するこのバランス。

時代を幅広く捉えたブランディングが完璧です。

 

 

後日CMソングを知った

芹沢銈介美術館へ行ったことをブログに書いたら、静岡出身の友人が連絡をくれました。
その時に「北街道というところに、なんかすごい昭和の、黄色くていいお店がいくつもあって、存在感がすごくて・・・」と言ったら「ああ、それはヤマダだね」と即レス。

地元の人ならば歌えるという歌を教えてくれました。

→ここで再生し、聴くことができます。(なんならカラオケで歌うこともできます)

 


一度聴いたら離れないメロディ。歌詞も最高です。

青春とはほど遠い刑事ドラマの主題歌のようなメロディに乗せて、歌詞の3つ目に「掟」が来る。ムードが過剰です。


シンプルなギターで青春を訴求しているはずなのに、フォーク歌謡ではなくムード歌謡に寄っていくヤマダ。どうしたヤマダ。
わたしはヤマダに入信しました。
聴くだけで昭和にワープするこのマントラの響きに魂を吸われました。
ヤマダヤマダ〜♪

そう、わたしたちには掟がある。それでも明日がある。夢がある。
ヤマダヤマダ〜♪

 

 

北街道はこんな道

わたしがこのたび帰依したYMD教の総本山がある北街道は、とても素敵な巡礼の道です。

 

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この帽子屋さんの帽子オブジェ、そうそう、こういうのがいいのよ……。

学生の進級進学だけでなく、大人の人生のちょっとした節目や、気分を晴れやかにしてくれる瞬間をふわっと拾い上げるような、そんなお店が並んでいます。
小さな節目を楽しみながら、ごくあたりまえの人生に小さな希望を見ながら生きていく人にとっての、巡礼の道。

大げさでしょうか。

大げさですね。

あのメロディで、なんだかソウルが高まっちゃって。

 

 

キャラクターが入ったビルを見つけた、北街道の東側

やまだの象徴的あのキャラクターの入ったビルは、北街道と鷹匠通りの中間のエリアで見つけました。

このあたりの景色がまた、いい感じで。

 

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静岡県パン会館は、ロゴも建物だけで働きたくなる吸引力です。

 

 

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和菓子の増田屋支店。本店は土手通りという通りにあるようです。

 

 

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夕方にこの増田屋支店の前で日が陰ると、やまだのメロディの世界にぐっと近づきます。

そう、あのメロディは通学の「帰り」の時間なのです。思春期は毎日いろいろ大変ですものね。明日も学校がある。行かなければいけない掟がある。

なんだか泣けるわ。(←情緒がゆらぐ)

やまだやまだ〜♪(←マントラで鎮魂)