まえに島岩さんの旅行記「インド 心と文化のオクターブ」を読んで存在を知って以来、ずっと行ってみたかった書店「MOTILAL BANARSIDASS」デリー本店へ行ってきました。
メトロの駅「PULBANGASH」(レッド・ライン)から徒歩で1時間くらいかかったように思います。途中で何度もこっちであってるかな…と、地図と太陽の位置を確認しながら行きました。途中で「ハンスラージ大学はこっちですか」と訊けば街の人も教えやすい場所まで来てからは、あとは暑いのがしんどいだけでした。
碁盤の目になっていない斜めの道を、クラクションの鳴りまくるなかひとりで歩きました。これで間違っていて引き返すことになったらどんどん暑くなる…やばいよなぁと失敗の妄想の先取りをしたりしながら。
わたしは行きは歩けるならタクシーやリキシャーに乗らないようにしています。場所を知らないまま乗れ乗れと言って俺はここだと思ってたと別の場所で言い張られる経験を何度かしているので、そうしています。
出版社「MOTILAL BANARSIDASS」の直営書店
1903年からある出版社で、日本の岩波書店のような感じでしょうか。
インド思想専門なので行ったらほとんどの棚は気になるのですが、棚の分類が「プラーナ文献」となっているような濃さ。手前のスペースにない本は奥の部屋にあり、希望を伝えると持ってきてくれたり、連れて行かれたりします。
わたしは読みたい本を手帳に書いて行きました。そうしたらお店の人が「見せて」といって片っ端から「これはここ、これはここ」と案内してくださり、一番欲しいものは英訳がなく読めなそうだったのであきらめたのですが、そのほかにも欲しい本がたくさんあって、5冊も買ってしまいました。このあとリシケーシュへ移動するのに本だけで2キロくらいになっている…
買えない(買いようがない)本もたくさんありました。チャラカ・サンヒターってこんなに数字の図表で説明してるのか!とか、スシュルタ・サンヒターって数巻展開で一冊だけでこんなにあるの!など、学者さんが参照してる本を見てどっひゃーとなりました。アーユルヴェーダの棚で本を一冊買いました。
ヨーガの棚は意外と西洋人好みの編集のものが多かったのですが、それでも欲しい本がいくつかあって、図解が充実したものを3冊買いました。
ギーターの棚でも一冊買いました。サンスクリット・ローマナイズ・英訳が並んでいるものを見つけました。やっぱり手にとって図解やフォント(書体)を確認しながら買えるのがいい。
最後に会計をしたら、なんか安い…。おかしいなと思ったら、自社の出版物は10%引きになっていて、5冊のうち4冊は同社のもの。なにこれうれしい。
めっちゃ重いわ暑いわダルいわと思っていたのですが、帰りに冷房の効いたカフェに入っちゃお! という気分になりました。
デリー本店への道のり
この駅まではニューデリーからイエローライン&レッドラインの乗り換えで来ました。
9時を過ぎるともうそれはそれは暑いので歩くのが大変でした。
この奥の大通りを左折。あとはひたすら歩きます。(もしくはリキシャーに「ハンスラージ大学」まで連れて行ってもらいましょう)
ここを右です。心配になったらとにかく「ハスラージ大学はどっちですか」と訊きながら歩きましょう。
オープンな公衆トイレとゴミと花園。
大きな公園の横を歩きます。
あと10分くらいですよー。という場所。
だんだん街っぽくなってきます。
大学の近くまで行くと学生さんらしい人に会えるので、この書店の名前を言えばたどり着けます。
帰りは途中から乗り合いリキシャーで帰りました。10ルピー(約18円)でした。あっさり到着しました。「メトロ」といえば駅まで行けます。
MOTILAL BANARSIDASS のインド国内店舗
以前は通販も受け付けていた公式サイトが現在は開いていないので、店舗の場所のわかるサイトとリンクを添えておきます。
▼デリー
▼ムンバイ
https://www.justdial.com/Mumbai/Motilal-Banarsidass/022PGE19332_BZDET
▼チェンナイ
https://www.justdial.com/Chennai/Motilal-Banarsidass-Near-Vidya-Mandhirar-Mylapore/044PF009043_BZDET
▼コルカタ
https://www.justdial.com/Kolkata/Motilal-Banarsidass-Camac-Street/033P4800341_BZDET
▼ヴァラナシ(バラナシ)
https://www.justdial.com/Varanasi/Motilal-Banarsidass-Gyanvyapi-Chowk-Chowk-Thana/0542P542STDF000007_BZDET